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日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーは「建材設備大賞2018」で、天井裏に敷設して上階からの重量床衝撃音を低減する「サイレントドロップ」を大賞に選んだ。下階側から防音対策を施すという従来にないアイデアが高く評価された。(日経 xTECH/日経アーキテクチュア・日経ホームビルダー)

建材設備大賞2018の受賞製品
  • 建材設備大賞=粒状床衝撃音低減材「サイレントドロップ」(フクビ化学工業、戸田建設)
  • 特別賞=無線個別調光照明制御システム「FIT LC」(NTTファシリティーズ)、超撥水型枠「アート型枠」(清水建設、東洋アルミニウム)、DIT制震筋かい金物(DIT、BXカネシン)(社名の五十音順)

 建材設備大賞は、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することを目的として日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーが実施。前身の「ECHO CITY製品大賞」から数えて今回で5回目になる。

 「建材設備大賞2018」では2016年10月~17年12月に発売された建材・設備を対象に、建材・設備メーカーから33製品の応募があった。その中から、建築家の内藤廣氏を委員長とする審査委員会が大賞1点と特別賞3点を選んだ。

 大賞を受賞したのは、フクビ化学工業と戸田建設の粒状床衝撃音低減材「サイレントドロップ」だ。粒状の樹脂を袋詰めにしたもので、天井裏に敷設することにより、上階で人が歩いたり飛び跳ねたりした際に伝わる重量床衝撃音を抑える。

粒状樹脂で天井面の振動抑制
建材設備大賞の「サイレントドロップ」。天井裏への敷設イメージ。野縁の間に架け渡して天井面全体の振動を抑制。上階からの重量床衝撃音を下階の施工で低減できる(写真:フクビ化学工業、戸田建設)
建材設備大賞の「サイレントドロップ」。天井裏への敷設イメージ。野縁の間に架け渡して天井面全体の振動を抑制。上階からの重量床衝撃音を下階の施工で低減できる(写真:フクビ化学工業、戸田建設)
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再生樹脂を主原料とする粒状樹脂(写真:フクビ化学工業、戸田建設)
再生樹脂を主原料とする粒状樹脂(写真:フクビ化学工業、戸田建設)
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 このほか特別賞には、NTTファシリティーズの無線個別調光照明制御システム「FIT LC」、清水建設と東洋アルミニウムの超撥水(はっすい)型枠「アート型枠」、DITとBXカネシンの「DIT制震筋かい金物」が選ばれた。

個性光る特別賞3製品
調光機能付き照明を1台から無線制御するシステム「FIT LC」(資料:NTTファシリティーズ)
調光機能付き照明を1台から無線制御するシステム「FIT LC」(資料:NTTファシリティーズ)
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高い撥水(はっすい)性を持ちコンクリート表面の気泡や色むらを抑制する「アート型枠」(資料:清水建設、東洋アルミニウム)
高い撥水(はっすい)性を持ちコンクリート表面の気泡や色むらを抑制する「アート型枠」(資料:清水建設、東洋アルミニウム)
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壁倍率2倍用で高減衰ゴム付きの「DIT制震筋かい金物」(資料:DIT、BXカネシン)
壁倍率2倍用で高減衰ゴム付きの「DIT制震筋かい金物」(資料:DIT、BXカネシン)
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特別賞を受賞した3製品。