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 世界に320超の「コワーキングスペース」を持つ米WeWorkが今春、日本第1号拠点を開業。7月までに計6拠点へと急拡大する予定だ。多業種間の交流や協業を生むことが要となるこの事業に、国内企業も続々と参画している。

 シェアオフィス事業を手掛ける米WeWork(ウィーワーク)は、2010年の設立からわずか8年で評価額2兆円とされるまでに急成長し、世界中の注目を集めている企業だ。18年3月時点で、日本を含む21カ国62都市に320を超える「コワーキングスペース」を提供している。コワーキングスペースは、オフィス空間の共有を意味する「シェアオフィス」に対し、利用者間の交流や協業を生むことを目的とする空間を目指す。

 日本進出の出発点は、17年7月のソフトバンクグループとの合弁会社WeWork Japanの設立だ。18年2月1日に第1号拠点として、東京メトロ南北線・六本木一丁目駅直結の「アークヒルズサウス」を開業した〔写真1〕。

〔写真1〕居心地良さにこだわるワークラウンジ
〔写真1〕居心地良さにこだわるワークラウンジ
東京メトロ南北線・六本木一丁目駅直結のアークヒルズ内に、日本のWeWork第1号拠点が2018年2月1日に開業した。写真は利用者同士の交流の核となる「ワークラウンジ」
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 WeWorkの日本における開発ディレクターであるエリザベス・ウィセスカーバー氏は、「私たちが目指しているのは、異なる業界に属し、異なる生き方をする利用者たちが、アドバイスし合い、ビジネスアイデアやサービスを共有することで、互いのビジネスの成功を助けるような環境を提供することだ」と語る。

 拠点の立地は、日本法人のデザインチームと開発チームが時間をかけて調査し、決定する。徒歩圏内にある公共交通機関と、近隣の活気ある街や企業、飲食店などが拠点の価値を高めると考えているという。