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 WeWorkは米ニューヨークで最初のコワーキングスペースを開業し、わずか7年で世界中に320を超えるコワーキングスペースを展開している。彼らが目指しているのは、彼らが「メンバー」と呼ぶ会員たちが、産業や生き方の違いを越えて、アドバイスやビジネスアイデアを共有し、互いのビジネスの成功を助け合うような環境を提供することだ。

 WeWorkの日本における開発ディレクターであるエリザベス・ウィセスカーバー氏はこう語る。「WeWorkは、直接会うか、またはオンラインでコラボレーションする、世界中で20万人ものメンバーによるコミュニティーを持っている。そして、メンバー同士が、ビジネスが成功するよう互いに助け合うための素晴らしい空間を提供し続ける」

専任スタッフが交流の活性化を図る

 第1号拠点の「アークヒルズサウス」開業と同時に入居したITベンチャー企業ウフル(東京都港区)の園田崇社長に、WeWorkのサービスを利用する理由を聞いた。「グローバル展開を進めている最中で、世界中に拠点を持つ同社の仕組みに関心があった。特に利用者同士のつながりをサポートする点に魅力を感じている。他社と協業する機会が得やすくなると期待している」

WeWorkの日本第1号拠点に入居したITベンチャー企業ウフルの園田崇社長(右)とプロダクト開発本部ディレクターのエリック・ウルフ氏(左)。WeWorkを利用するメリットを聞いた
WeWorkの日本第1号拠点に入居したITベンチャー企業ウフルの園田崇社長(右)とプロダクト開発本部ディレクターのエリック・ウルフ氏(左)。WeWorkを利用するメリットを聞いた
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 WeWorkの会員であれば世界中全ての拠点で共用エリアや予約制の会議室を利用できる。会議室の予約などに使えるWeWork会員専用のSNSは、なじみのあるインターフェースだ。各拠点ごとの「板」があり、どの拠点にでも書き込みできる。また、SNSを通じて各拠点のコミュニティーマネージャーや、他の会員に連絡を取ることもできる。

 こうしたWeWorkのサービスの力を借りることで、縁のない地で新しい事業を始めることも難しくない。ウフルは、WeWorkのネットワークを活用して、英ロンドンに現地法人を設け、さらに進出と同時にイベントを成功させた。

 ウフルが進出したのはロンドン中心地のパディントン。海外でIoTを子どもたちに伝えていく教育事業を始めるために、18年3月からWeWorkの1室を借り始めた。そして、ロンドンでの現地法人設立と同時に、子ども向けのイベントを企画。現地のコミュニティーマネージャーのサポートもあって、開催の1週間ほど前に募集し始めたにもかかわらず、10人の子どもが集まったという。