実物と映像を同時に見せるガラス、AGC旭硝子が独自技術で
透明性と色の鮮やかさを両立してショーケースなどに展開
AGC旭硝子は4月24日、独自開発の樹脂と貼り合わせ技術を用いて液晶ディスプレーをガラスに直接貼り合わせたデジタルサイネージ「infoverre」(インフォベール)の新シリーズ「infoverre SEE-THROUGH」(インフォベール シースルー)を販売開始したと発表した。ショーケースのガラスなどに使うことを想定。実物を見せながら、ガラスに鮮やかな映像を映し出す。
AGC旭硝子が新商品「infoverre SEE-THROUGH」(インフォベール シースルー)を発売。左は、商品説明を行うAGC旭硝子広報・IR部の北野悠基氏。右は、同社事業開拓部新ガラス商品展開部 ガラスサイネージセールスマネージャーの狩野孝子氏(写真:日経アーキテクチュア)
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インフォベール シースルーでは、実物を見せながら、ガラスに鮮やかな映像を映し出すことが可能(写真:日経アーキテクチュア)
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ディスプレー全面ではなく、映像や文字などを一部分に映し出すことも可能(写真:日経アーキテクチュア)
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AGC旭硝子は2015年から薄型のガラスを用いたサイネージの開発に取り組んできた。独自開発した接着樹脂によってガラスとディスプレーの一体化を可能にしたインフォベールを同年2月に発売した。新商品のインフォベール シースルーはインフォベールの技術を発展させたものだ。