隈研吾氏、英国初となるV&Aダンディー美術館オープン
2466枚のプレキャストパネルを積層、スコットランドの崖を表現
英国・スコットランドのダンディー市で9月15日、英・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(VICTORIA&ALBERT MUSEUM)の分館となるV&Aダンディー美術館がオープンした。設計したのは、隈研吾氏。英国で手掛けた初のプロジェクトだ。
英・ダンディー市で9月15日にオープンしたV&Aダンディー美術館。隈研吾氏が設計を手掛けた。写真はエントランスのある側から見た外観(写真:武藤 聖一)
[画像のクリックで拡大表示]
ダンディー市は、エディンバラから列車で北へ1時間ほど。人口約15万人の同市において、美術館はウオーターフロント開発の要となるプロジェクトだった。2001年、テイ川沿いの一帯を対象とした、30年間に及ぶ開発のマスタープランが発表され、09年に美術館建設のための国際コンペが開かれた。そして10年に隈氏が設計者に選出され、15年から建設が始まった。
テイ川の岸辺の散策道と公園側から見た美術館外観(写真:武藤 聖一)
[画像のクリックで拡大表示]
オープニングのメーン展示は、「Ocean Liners」というクイーンメリー号時代に使われていた船のデザインやライフスタイルを紹介する内容だった。写真は展示スペースのエントランス(写真:武藤 聖一)
[画像のクリックで拡大表示]