政府や企業が働き方改革を推進していることなどを背景に、テレワークなど多様な働き方が注目されている。そうしたなか、リノベーション事業などを数々手掛けてきたリビタ(東京都渋谷区)は、東京・新宿エリアに着目。オフィスが集積する高層ビルが立ち並ぶ一方で、柔軟に活用できるシェアオフィスが少ないと考え、老朽化したオフィスビルの改修を企画・プロデュースした。基本計画・デザイン監修者に、SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス、広島市)を起用し、施設を開業した。

JR新宿駅近くに立つ築39年のオフィスビルの一部をシェアオフィスに改修。事業主は新線新宿開発で、企画、プロデュースなどをリビタが手掛けた。基本計画・デザイン監修はサポーズデザインオフィス、設計監理は南條設計室、クリエイティブ・アートディレクションはPOOL、WEBディレクションはタシリンゴが担当した(写真:リビタ)
JR新宿駅近くに立つ築39年のオフィスビルの一部をシェアオフィスに改修。事業主は新線新宿開発で、企画、プロデュースなどをリビタが手掛けた。基本計画・デザイン監修はサポーズデザインオフィス、設計監理は南條設計室、クリエイティブ・アートディレクションはPOOL、WEBディレクションはタシリンゴが担当した(写真:リビタ)
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 シェアオフィスの名称は「12 SHINJUKU(ジュウニ シンジュク)」だ。「暮らしを自由にするオフィス」をコンセプトとし、8月20日にオープンした。ファーストプレイス(家)とセカンドプレイス(職場)の間に自由な場所があることで、より自由な働き方が可能になるのではないかという発想が基になっている。オフィスのほか、キッチンやダイニングなど暮らしの機能を取り入れて新しい暮らし方や、新しい働き方を提案する。

7階のリビング・ダイニング。フリーデスクやブースデスクが並ぶフロアに併設している。写真左側がキッチンで、右の窓からはバスタ新宿が見える(写真:リビタ)
7階のリビング・ダイニング。フリーデスクやブースデスクが並ぶフロアに併設している。写真左側がキッチンで、右の窓からはバスタ新宿が見える(写真:リビタ)
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 サポーズの共同代表を務める吉田愛氏は、デザインについて次のように語る。「全体を大きな一つの倉庫のように捉えた。大きな倉庫の中に、オフィスと住まいの両方の機能が混じり合うような構成とすることで、新しい暮らし、新しい働き方が生まれることを目指した」

 建物は、JR新宿駅の南側、商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」の並びに立つ築39年のオフィスビルだ。地下2階・地上12階建てで、鉄骨鉄筋コンクリート造。延べ面積は4134.86m2。4~12階と屋上を改修した。旧耐震であるため耐震診断を実施したところ、一部でIs値(構造耐震指標)が不足していた。そこで7、8階の一部躯体壁の増し打ちや一部開口閉塞を行うことで、全フロアのIs値0.6以上を確保した。

建物外観の夕景。写真左方向に商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」が立つ(写真:リビタ)
建物外観の夕景。写真左方向に商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」が立つ(写真:リビタ)
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建物のエントランス。オフィス利用者向けに数多くのポストを設置した(写真:リビタ)
建物のエントランス。オフィス利用者向けに数多くのポストを設置した(写真:リビタ)
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