全2209文字
PR

BIMデータで受発注を行う電子商取引構想も

 会見では、開発を進めている積算用ツールの成果も明かした。BIMデータと連携し、自動で見積書を作成。鉄筋コンクリート造のマンションで、通常20人工程度かかっていた部材などの数量を拾う作業が約0.5人工に削減できるとした。

BIMデータから鉄筋の計画を3D化する「鉄筋BIMモデル」。3Dスキャンによる鉄筋検査も試行中だという(資料:スターツコーポレーション)
BIMデータから鉄筋の計画を3D化する「鉄筋BIMモデル」。3Dスキャンによる鉄筋検査も試行中だという(資料:スターツコーポレーション)
[画像のクリックで拡大表示]

 そのほか、企画設計・シミュレーション・詳細設計分野では「ハイクオリティVR(バーチャル・リアリティー)」、施工計画分野では鉄筋の計画を3D化する「鉄筋BIMモデル」、新築だけでなく既存建物のBIM化による「FM(維持管理)コンサルティング」など各種ソリューションの活用状況も報告した。

 また、部材などの受発注に関係する「BIM-EC(電子商取引)構想」の検討も開始していることを明らかにした。9月5日には、関戸取締役副会長が代表幹事を務める「BIM-ECコンソーシアム」が発足した。参加会員には、アイリスオーヤマや大建工業、TOTO、YKK APなどの建材メーカーのほか、日建設計など計12社が名を連ねる。

 「ECは製造業や小売業では当たり前の手法。建設業界では、既存の商慣習をどう打ち破るかがカギになる」(光田氏)。スターツグループは今後、設計と見積もり、受発注の同時進行によるスピーディーな取引の実現などを目指す。