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 2016年に国の重要文化財に指定された日本橋三越本店(東京都中央区)が売り場デザインを一新し、10月24日にグランドオープンした。同店の大掛かりな改装は約30年振りだ。“目玉”となるのは、隈研吾建築都市設計事務所が環境デザインを手掛けた本館1階。重厚なイメージだった売り場を、「白く輝く森」をコンセプトに刷新した。

10月24日にグランドオープンした日本橋三越本店の1階。環境デザインを隈研吾建築都市設計事務所が手掛けた。写真右手の花のインスタレーションは、ベルギーのフラワーアーティスト、ダニエル・オスト氏によるもの(写真:日経アーキテクチュア)
10月24日にグランドオープンした日本橋三越本店の1階。環境デザインを隈研吾建築都市設計事務所が手掛けた。写真右手の花のインスタレーションは、ベルギーのフラワーアーティスト、ダニエル・オスト氏によるもの(写真:日経アーキテクチュア)
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 隈研吾氏はグランドオープンに先立つ10月23日の会見で、次のように説明した。「森のなかに紛れ込み、輝く木漏れ日を浴びるような空間をイメージしてつくりあげた。幼い頃、日本橋三越本店を訪れるたびに感じた、キラキラと輝く夢のなかにいるような原体験が手掛かりだ」

10月23日に開かれたオープニングセレモニーで環境デザインについて説明する隈研吾氏(写真左)。コンセプトは「白く輝く森」だ。中央はフラワーアーティストのダニエル・オスト氏。同氏はグランドオープンに際して、迎え花などのインスタレーションで参画した(写真:日経アーキテクチュア)
10月23日に開かれたオープニングセレモニーで環境デザインについて説明する隈研吾氏(写真左)。コンセプトは「白く輝く森」だ。中央はフラワーアーティストのダニエル・オスト氏。同氏はグランドオープンに際して、迎え花などのインスタレーションで参画した(写真:日経アーキテクチュア)
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 隈氏がイメージする“森”は、細かいピッチでグリッド状に並ぶ大理石仕上げの柱で構成する。この柱1本1本を木に見立て、柱上部から天井面に向かってひし形の白いアルミパネルが重なりながら広がる。アルミパネルによる装飾は、木の幹から枝葉が広がっていく「樹冠」がモチーフだ。樹冠のアーチを連続させて道をつくり、フロア全体を森のなかのような空間に仕上げた。

 重要文化財の保存対象のエリアや素材を際立たせるため、白を基調とした。樹冠の内部にはLEDを仕込んでいる。照明デザインは、ライティングプランナーズアソシエーツ(LPA)の面出薫氏が手掛けた。

日本橋三越本店の1階平面図(資料:隈研吾建築都市設計事務所)
日本橋三越本店の1階平面図(資料:隈研吾建築都市設計事務所)
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「樹冠」をモチーフに柱上部から天井面に向かってひし形の白いアルミパネルが重なりながら広がる。照明デザインは、ライティングプランナーズアソシエーツ(LPA)の面出薫氏が手掛けた(写真:日経アーキテクチュア)
「樹冠」をモチーフに柱上部から天井面に向かってひし形の白いアルミパネルが重なりながら広がる。照明デザインは、ライティングプランナーズアソシエーツ(LPA)の面出薫氏が手掛けた(写真:日経アーキテクチュア)
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