YKK APは窓やドアの施錠忘れをスマートフォンに通知するIoTシステム「mimott(ミモット)」を2019年1月から発売する。窓やドアに設置するセンサーとスマートフォンを連動させ、玄関の施錠時に宅内の施錠状況を通知し、防犯対策につなげる。同社の独自技術で開発したデバイスを搭載し、電源不要のセンサーを実現した。11月12日に発表した。
ミモットは、玄関ドアスマートコントロールキーと、窓や勝手口に設置するセンサー、受信機で構成する。センサーを設置した窓や勝手口を閉めると、受信機を通して専用クラウドサーバーに情報が送られる。スマートフォンにミモット専用のアプリをダウンロードすることで、玄関の電気錠を施錠した際に、宅内の施錠状況がスマートフォンに届く。
センサーには個別のIDが設定されているため、鍵を閉め忘れている箇所を通知で確認できる。受信機には最大で64台のセンサーが接続可能だ。
同社開発本部の中谷卓也・住宅商品企画部長は、「センサーを用いて窓の開閉状況を確認できる商品は他にも販売されているが、住人に通知が届くタイミングが課題だった」と話す。同社の社内調査によると、「外出先で鍵の閉め忘れが気になったことがある」は全体の79%に上り、そのうち、「実際に確認のために家に戻った」と回答した人が74%を占めたという。ミモットを導入することで、住人は玄関先で宅内の施錠状況を確認でき、外出先での心配事を1つ無くすことができる。
スマートフォンのGPS機能と連動させることによって、玄関に電気錠がない場合や、玄関の鍵を閉め忘れた場合にも対応可能だ。登録したスマートフォンの位置情報を受信し、玄関から約50m離れると通知が届く。