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 木造住宅用金物メーカーのBXカネシンは、本格展開に力を入れている新たな柱脚金物「ベースセッター」を導入した住宅の現場見学会を都内で開催した。

 ベースセッターは基礎と450mm幅の耐力壁を緊結する柱脚金物で、同社が昨年春に開発。450mm幅の壁材に、広く流通している梁材を使用することで、5倍の壁倍率を確保できる。幅910mmの一般的な耐力壁よりも、間仕切りや開口左右に生じがちな壁の出っ張りを抑制できるので、狭小地などでも地上階レベルに広い空間を取ることが可能だ。

ベースセッターは、基礎と耐力壁化する構造材を緊結する柱脚金物。この現場にはベースセッターによる耐力壁を5枚設置した。壁材の幅は450mmで、広く流通している梁材を使う(写真:日経 xTECH)
ベースセッターは、基礎と耐力壁化する構造材を緊結する柱脚金物。この現場にはベースセッターによる耐力壁を5枚設置した。壁材の幅は450mmで、広く流通している梁材を使う(写真:日経 xTECH)
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 今回ベースセッターを導入したのは、東京都荒川区に建設中の木造3階建ての戸建て住宅だ。設計・施工を手掛けた田中工務店(東京都江戸川区)が導入を決めた。この住宅は間口5m、奥行き15mの狭小地に建つ。限られた敷地寸法のなかでビルトイン式の車庫と幅1.5mの玄関アプローチを設けるには、開口をできるだけ大きく取る必要があった。田中工務店の田中健司社長は「大きな開口を取りながら耐震等級3をどう確保するか。その解決策としてベースセッターの導入を決めた」と話す。

現場は東京都荒川区の住宅密集地。敷地は間口が5m、奥行きが15mの狭小敷地だ(写真:日経 xTECH)
現場は東京都荒川区の住宅密集地。敷地は間口が5m、奥行きが15mの狭小敷地だ(写真:日経 xTECH)
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 通常、狭小地に建てる在来木造住宅で、1階に大きな開口を取る場合には、門型フレームを採用するのが一般的だ。しかし、構造計算が複雑になるため、構造設計事務所やプレカット会社に任せがちでコストアップにつながることもある。これに対して、ベースセッターを導入する場合は、市販の許容応力度計算ソフトと、BXカネシンが無償提供するチェック用のエクセルファイルを用いるだけで、一般的な在来木造住宅並みの手間で構造上の安全性を確認できる。

開口幅は約3.5m。ベースセッターによる耐力壁は、1枚ずつ独立配置できるので、門型フレームのように対となる柱などが不要。この住宅では写真右手にベースセッターによる耐力壁を5枚、左手には105mm角の柱を設けているが、この柱は間口方向の水平力を負担しない(写真:日経 xTECH)
開口幅は約3.5m。ベースセッターによる耐力壁は、1枚ずつ独立配置できるので、門型フレームのように対となる柱などが不要。この住宅では写真右手にベースセッターによる耐力壁を5枚、左手には105mm角の柱を設けているが、この柱は間口方向の水平力を負担しない(写真:日経 xTECH)
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