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 不動産情報サービスのアットホームは、地質調査会社の応用地質と共同で、液状化や圧密沈下など地盤リスクの情報を提供するサービスを開始する。2019年6月からアットホームの加盟店約5万5000店で情報を提供する。

 応用地質は、同社が所有する全国約50万カ所のボーリングデータなどを基に、3次元地盤解析システムを使って3次元モデルを作成し、戸建て住宅の宅地で想定される地盤リスクと補強工法をアットホームに提案する。アットホームは地盤の液状化と圧密沈下のリスクを重視しているので、応用地質はそれらの危険性を中心に情報提供する。

3次元モデルの作成プロセスのイメージ図。棒状の物体が、ボーリングの実施場所。その結果を基に3次元モデルを作成する(資料:応用地質)
3次元モデルの作成プロセスのイメージ図。棒状の物体が、ボーリングの実施場所。その結果を基に3次元モデルを作成する(資料:応用地質)
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 新サービスは、不動産取引の際に、専門知識を持たない土地所有者や購入検討者に地盤の状況と必要な補強に関する情報を提供するのが狙い。11年の東日本大震災で、各地で液状化や不同沈下の被害が続出したため、液状化被害や圧密沈下に対する居住者の関心は高まっている。しかし、戸建て住宅の地盤リスクについては、土地購入後に地盤を調査するまで分からないことも多い。

3次元モデルの広域図。ある都市の3次元モデルを作成したもの。緑色の部分が柔らかい地盤で、黄色や朱色が硬い地盤であることを示している(資料:応用地質)
3次元モデルの広域図。ある都市の3次元モデルを作成したもの。緑色の部分が柔らかい地盤で、黄色や朱色が硬い地盤であることを示している(資料:応用地質)
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 新サービスでは、手間をかけずに地盤の概要が分かるので、購入検討中にリスクを知ることができる。既に住宅が建っている土地でも、一定の地盤リスクを把握できるので中古住宅の売買時に活かすことも可能だ。