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 大林組は、吊り天井と空調機の耐震性を同時に高める「ロータリーダンパー天井制振システム」を開発した。天井と、山形鋼で補強した空調機をロータリーダンパーで接続して揺れを吸収し、衝突を回避する。天井のブレースが要らなくなるので、配管などを配置しやすくなる。新築だけでなく既存天井にも適用可能。日本建築総合試験所から、天井制振技術としては国内初となる建築技術性能証明を取得した。

大林組が開発した天井制振システムの構成。空調機と天井面構成部材(天井板や下地材など)をロータリーダンパーで接続する(資料:大林組)
大林組が開発した天井制振システムの構成。空調機と天井面構成部材(天井板や下地材など)をロータリーダンパーで接続する(資料:大林組)
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 天井板や下地材などの天井面構成部材と空調機を、1カ所当たり8つのロータリーダンパーで接続して地震の揺れを吸収する。ロータリーダンパーとは、内蔵するシリコンオイルの粘性減衰力を利用して揺れを軽減する回転式のダンパーだ。各ダンパーの設置角度をずらすことで、全方向の揺れに対応できる。ダンパーは既製品を使用した。

ダンパーは天井面構成部材と空調機の揺れを低減するだけでなく、両者の衝突も防止する(資料:大林組)
ダンパーは天井面構成部材と空調機の揺れを低減するだけでなく、両者の衝突も防止する(資料:大林組)
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 同社コーポレート・コミュニケーション室の市川淳一副部長は、「空調機と天井面構成部材を個別に補強しても、両者の揺れの周期に差があるため、衝突して天井が損傷する恐れがあった。両者をダンパーでつなぐことでこうした事態を防げる」と語る。

 同システムは、空調機以外にも適用できる。天井面構成部材と照明器具や吹き出し口をダンパーで接続することで、同等の効果を発揮する。

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