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鹿島は、照明設備の照度測定・調整を無人でできるロボットを開発した。人が作業するのと比べて、人数と時間をそれぞれ8割削減できる。鹿島が施工したオフィスビルの現場に導入し、効果を確認した。
開発したロボットは、竣工前に天井照明や非常用照明の照度を設計値に合わせる検査・調整の際に活用する。この作業は、太陽光の影響を受けないよう夜間に実施する必要があるうえ、対象となる照明設備の数も膨大なので、現場の負担が大きかった。例えば、1フロアが約3500m2のオフィスで約100カ所を測定・調整する場合、作業員5人で5時間程度の時間を要していた。
ロボットはアームを備えた台車型。本体部分には、操作用のディスプレーとロボットが自己位置を認識するレーザーレンジファインダーを装備した。アーム部分には照度計を搭載している。本体重量は22kgだ。