全1129文字
PR

 新型コロナウイルスによる肺炎の流行が、日本国内の建築産業にもじわりと影を落とし始めている。2020年2月19日までのほぼ1週間で、既に大手住宅設備機器メーカー数社が一部製品の新規受注を一時的に停止し、受注済みの製品についても納期遅れが発生する可能性があるといった見通しを、取引先の販売代理店などに伝え始めている。

 また「納期に関する問い合わせに回答できない」「現時点では標準納期で供給できるが、事態の長期化によっては変更の可能性がある」といった内容を伝えている会社もある。いずれも、中国国内でのウイルス感染の拡大とそれに伴う休業延長などにより、現地サプライヤーからの部材供給が遅れて生産に影響が出ていることが背景にある。

 2月19日時点で、日経クロステック/日経ホームビルダー編集部が販売代理店などから入手した資料によると、例えばTOTOは2月17日付でシステムキッチンの全シリーズ、温水洗浄便座「ウォシュレット」シートタイプと同一体形便器、暖房便座・普通便座の全機種などについて、それぞれ新規受注の一時的停止を通達している。

TOTOが2020年2月17日付で販売代理店などに発した文書。受注の一時的停止と納期遅延の見通しを伝えている(資料:取材先から日経クロステックが入手)
TOTOが2020年2月17日付で販売代理店などに発した文書。受注の一時的停止と納期遅延の見通しを伝えている(資料:取材先から日経クロステックが入手)
[画像のクリックで拡大表示]

 LIXILは2月13日付で、食器洗い乾燥機と2口タイプの小型IHコンロのそれぞれ一部について新規受注の停止を通達。さらに18日には、IHクッキングヒーターとレンジフードそれぞれの一部も受注停止の対象にした。他方、先行して受注を止めた食器洗い乾燥機と2口タイプの小型IHコンロは2月18日時点で対象から外しており、状況が刻々と変わっている様子が見て取れる(食器洗い乾燥機は18日時点で「納期後報」になっていた)。

LIXILが2020年2月18日付で発した文書の一部(資料:取材先から日経クロステックが入手)
LIXILが2020年2月18日付で発した文書の一部(資料:取材先から日経クロステックが入手)
[画像のクリックで拡大表示]