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 国土交通省は2020年3月31日、「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン」を公開した。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の横断的な活用に向けて、関係者の役割・責任分担などを明確にするのが狙いだ。建物の設計、施工、維持管理などの各プロセスで一貫してデータを活用する場合の標準ワークフローを示したほか、データの受け渡しルール、想定されるメリットなどを整理した。

「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン」の第1版。2020年3月31日に国土交通省のWebサイトで公開した(資料:国土交通省)
「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン」の第1版。2020年3月31日に国土交通省のWebサイトで公開した(資料:国土交通省)
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 ガイドラインではプロセス間の連携のレベルに応じて、5パターンの代表的なワークフローを解説した。まず、設計・施工段階で連携する場合と設計・施工・維持管理段階で連携する場合に分け、後者についてはさらに、設計・施工を一括発注する場合、設計と施工を分離発注としつつ、施工の技術検討や施工図の作成などに施工者のノウハウを取り入れる場合などを想定した。

 それぞれのパターンについて、プロセスごとに必要な契約や業務の内容、BIMに入力する情報などについて設定すべきルールを示したほか、BIMを活用するメリットについても詳細に例示した。例えば、標準的なBIMモデルを作成しておけば、以後、類似した仕様の建物を発注する際に、事業の採算性の検討がしやすくなったり、生産期間を短縮できたりするといったメリットが考えられる。発注者にメリットを訴え、BIMの活用を促す。

標準ワークフローと業務区分の例(資料:国土交通省)
標準ワークフローと業務区分の例(資料:国土交通省)
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