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 インドネシア・バリ島に、OMA(オランダ・ロッテルダム)が手掛けたホテルが完成した。島の南端にあるビーチリゾート、スミニャックで2月にオープンした「ポテト・ヘッド・スタジオ(Potato Head Studios)」だ。スミニャックのビーチに建てられた。

ビーチリゾート「ポテト・ヘッド・スタジオ」の全景。建物の西側が海に面している。バリ島南端のビーチリゾート、スミニャックのビーチに建てられた(写真:Kevin Mak)
ビーチリゾート「ポテト・ヘッド・スタジオ」の全景。建物の西側が海に面している。バリ島南端のビーチリゾート、スミニャックのビーチに建てられた(写真:Kevin Mak)
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 バリ島をはじめ、温暖な地方のリゾート施設は、宿泊客限定のプライベート・ビーチを売り物にすることが多い。同ホテルはそうした地域住民と宿泊客を引き離すリゾートと異なり、施設の大部分を地元社会に開放しているのが特徴だ。

地上レベルにはビーチへと続くオープンスペースを配置した。パフォーマンスやカルチャーイベント、ワークショップなどを催す場所だ(写真:Kevin Mak)
地上レベルにはビーチへと続くオープンスペースを配置した。パフォーマンスやカルチャーイベント、ワークショップなどを催す場所だ(写真:Kevin Mak)
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ホテルの西側ファサード。ピロティーの上に「フローティング・リング」と呼ぶ客室階が載る(写真:Kevin Mak)
ホテルの西側ファサード。ピロティーの上に「フローティング・リング」と呼ぶ客室階が載る(写真:Kevin Mak)
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 ターゲットとしたのは、プライベートな空間を楽しむより、オープンイベントを満喫したい人たちだ。宿泊客、ゲスト、地元民を問わず、訪れた人全員が現代のバリ文化を体験し、創造力を発揮するために、ホテル自体が地域コミュニティーの一部として設計されている。革新的な“遊び場”だ。これまでにOMAが手掛けたホテルはオランダなどにもあるが、これほど地域に密着した「開放型リゾート」のホテルをデザインしたのは初となる。

ピロティー部分。写真中央は6店あるレストランの1つ、インドネシア料理「Tanaman」の入り口(写真:Kevin Mak)
ピロティー部分。写真中央は6店あるレストランの1つ、インドネシア料理「Tanaman」の入り口(写真:Kevin Mak)
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「Tanaman」の店内。古代のレシピをもとにつくられたビーガン料理を未来的なインテリアで提供する(写真:Kevin Mak)
「Tanaman」の店内。古代のレシピをもとにつくられたビーガン料理を未来的なインテリアで提供する(写真:Kevin Mak)
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 プロジェクトを担当したOMAのデイヴィッド・ジャーノッテン氏は次のように説明する。「バリ島の本質は、異なる文化間の相互作用にあるにもかかわらず、バリのリゾートには排他性が目立つ。ポテト・ヘッド・スタジオはプライベートな客室と設備を備える一方で、様々な利用者間の交流を促進するパブリックスペースを提供する。これは、典型的なバリ型リゾートへの挑戦だ」

配置・1階平面図(資料:OMA)
配置・1階平面図(資料:OMA)
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