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 「今、最優先すべきは、現場で働く協力会社の職人や関係者の方々、当社社員、そしてその家族の人命だと判断し、内装工事の一時中止を決定した」。民間の内装工事を手掛けるユニオンテック(東京・新宿)は2020年4月7日の緊急事態宣言を受けて、4月10日にこう発表した。宣言を受けた「工事中断」は民間の建築工事にも広がってきた。

ユニオンテックが4月10日に発表した工事の一時中止のお知らせ(資料:ユニオンテック)
ユニオンテックが4月10日に発表した工事の一時中止のお知らせ(資料:ユニオンテック)
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 10日時点で工事の中断を決めた現場は15カ所、8日以降の新規着工を見合わせた現場は8カ所で、計23カ所の現場を止めることになる。一方、工事を継続するのは4カ所で、水漏れ工事やセキュリティー工事といった緊急を要するものと、施主の事情で引き渡し日をどうしても遅延できないものだけに限られる。中断の期間は政府の緊急事態宣言が終了する5月6日までとしている。

 同社の韓英志代表は工事の中断を決めた理由について、「内装工事の現場はいわゆる3密に該当し、感染予防対策を実施しても集団感染のリスクを避けるのが難しいと判断した」と話す。

 同社は既に4月6日から、施工現場以外の業務を在宅勤務に切り替え、施主や協力会社との着工前の打ち合わせをウェブ会議システムなどで実施していた。工事の中断はそれに続く措置だ。