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 ダイキン工業は2020年4月16日、米シリコンバレーのスタートアップ企業であるロシックス(Locix)が実施した第三者割当増資を引き受け、約200万ドル(約2億1600万円)を出資したことを明らかにした。ロシックスは無線通信のWi-Fiを使った屋内測位技術である「LPS(ローカル・ポジショニング・システム)」や、AI(人工知能)による位置データや空間データの解析を得意とする。

 15年創業のロシックスには既に、東京大学エッジキャピタル(UTEC)や村田製作所、NTTドコモ・ベンチャーズ、安川電機といった日本企業が相次いで出資している。UTECや村田製作所は、今回ロシックスが実施した第三者割当増資でも、ダイキン工業と共に出資している。なお、ロシックスは日本法人も設立済みである。

 このタイミングでダイキン工業が出資を決めたのは、主力製品である業務用空調設備に「ロシックスが開発した位置情報センサーを組み込めないかと考えたからだ」(ダイキン工業広報部)。

ロシックスの位置情報センサーの一例(写真:米ロシックス)
ロシックスの位置情報センサーの一例(写真:米ロシックス)
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 オフィスや店舗などに設置する空調設備の室内機に、あらかじめロシックスのセンサーを内蔵。空調設備をインターネットで接続し、センサーで空調設備の位置を把握し、空調設備を設置したエリアの人の数や居場所などの情報を収集する。こうして空調設備の効率的な利用につなげられないかを検討しているという。

飲食店の天井に取り付けた、ダイキン工業の業務用空調設備の例(写真:ダイキン工業)
飲食店の天井に取り付けた、ダイキン工業の業務用空調設備の例(写真:ダイキン工業)
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