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 博覧会国際事務局(BIE、本部はフランス・パリ)は2020年5月4日、「2020年ドバイ国際博覧会」の開幕を当初計画から約1年延期し、会期を21年10月1日から22年3月31日までに変更すると発表した。

 ドバイ万博は、中東・アフリカ地域では初となる大型の登録博覧会だ。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで20年10月20日に開幕する予定だった。

 しかし、世界的に拡大している新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、UAEが会期の変更を提案。4月24日にBIE加盟国による投票を開始し、5月4日までに変更の条件となる3分の2の同意を集めて延期を決定した。なお、「2020年ドバイ国際博覧会」の名称は維持する。

「ドバイ万博」の会場イメージ。「心をつなぎ、未来を創る」というテーマの下、192カ国が参加を表明。会場面積は438ヘクタール。約2500万人の入場者を想定していた(資料:BIE)
「ドバイ万博」の会場イメージ。「心をつなぎ、未来を創る」というテーマの下、192カ国が参加を表明。会場面積は438ヘクタール。約2500万人の入場者を想定していた(資料:BIE)
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「日本館」の建築工事は予定通り続行

 ドバイでは、厳重な新型コロナ対策が取られている。特に4月4日から24日までの3週間、終日のロックダウン(外出禁止措置)を実施した。そんな中でも、19年後半に各国が順次着手した万博パビリオンの建設は継続されてきた。

 日本政府が出展する「日本館」は、永山祐子建築設計(東京・杉並)とNTTファシリティーズが設計、大林ミドルイーストが施工を担当している。19年8月に起工式を行い、工事自体は順調に進んでいた。20年夏に完了させる予定だった建築工事は、このまま続行するという。

 延期が決まった5月初旬時点で、日本館はファサード工事の初期段階だった。経済産業省博覧会推進室の東哲也企画調整官は、現状をこう説明する。

 「現在、パビリオンに関しては、雨風をシャットアウトして、開幕までの1年以上の期間をしのげる状態まではつくっておいてほしいと主催者側から求められている。新型コロナの問題は予断を許さない状況なので、継続できるか不安を抱えながら進めているところだ。内装工事や展示に至る全体の工程は、これから見直す」