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 大手建設会社の2020年度第1四半期(4〜6月)決算が出そろった。大林組、清水建設、大成建設の3社が前年同期比で減収。21年3月期の通期決算は鹿島を加えた4社ともに減収減益を見込む。新型コロナウイルスによる国内外での工事中断が減収に直結した格好で、通期では受注にもじわりと影響が及ぶ。

大手建設会社4社の売上高(2020年4月~6月期)
会社名 全体(億円) うち建築(億円) うち土木(億円)
鹿島 2,792(1.2) 1,861(▲8.3) 707(12.3)
大林組 2,736(▲8.9) 2,076(▲11.2) 599(▲4.6)
清水建設 2,636(▲20.1) 1,940(▲18.3) 512(▲31.4)
大成建設 2,106(▲24.4) 1,544(▲25.5) 523(▲22.0)
大手建設会社4社の2020年4月~6月期の売上高(単体)。カッコ内は対前年同期増減率(%)。全体売上高には建築・土木以外の事業売上高も含む。億円未満の数値は切り捨て(資料:大林組、鹿島、清水建設、大成建設の資料を基に日経クロステックが作成)

 大手4社のなかで売上高が最も大きく落ち込んだのは大成建設だ。同社が8月5日に発表した20年度第1四半期の業績(単体)は、売上高が前年同期比24.4%減の2106億円、営業利益が同22.4%減の161億円、四半期純利益が同26.1%減の117億円だった。

 大成建設が大幅な減収減益となったのは、手持ち工事高が減っているうえに、前年同期に最盛期を迎えた大型工事が多かったため。東京五輪関連の工事が一巡した。一方で、新型コロナに伴う工事中断の件数は少なく、売り上げへの影響は限定的とする。国内における工事中断は5月時点で12件にとどまった。

 清水建設が7月31日に発表した20年度第1四半期の業績(単体)は、四半期純利益が前年同期比58.1%減の102億円、営業利益が同49.1%減の118億円で、大幅な減益となった。売上高は同20.1%減の2636億円だった。

 同社の大幅な減益は、工事の一時中止の影響が大きい。清水建設は4月中旬から5月6日まで、東京都や大阪府など緊急事態宣言の対象となった13都道府県にある作業所を原則として閉所した。閉所した現場の規模が大きかったことや、閉所期間が他の建設会社に比べて長かったことから、売り上げに影響が出た。