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 米国ホテル大手のマリオット・インターナショナル(米メリーランド州)のライフスタイル型ホテル「Aloft Tokyo Ginza(以下、アロフト東京銀座)」が、2020年10月1日に開業を迎えた。この日は、政府による国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」事業で、東京発着が追加された当日でもあった。コロナ禍の影響をどう受け止めているのか、マリオットのカール・ハドソン日本&グアム地域代表と、同ホテルの小杉眞弘総支配人にインタビューした。

アロフト東京銀座の外観。街の灯台となるようなイメージで照明を計画した(写真:アロフト東京銀座)
アロフト東京銀座の外観。街の灯台となるようなイメージで照明を計画した(写真:アロフト東京銀座)
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 ホテルの建て主はサンケイビルで、運営者はマリオット・インターナショナルだ。両者による初のパートナーシッププロジェクトとなる。地上16階建てで、1階にバーとショップ、2階にレストランとジム、屋上にルーフトップバーを備える。3〜16階にスイート4室を含む全205室の客室を構える。延べ面積は約9927m2だ。設計は三菱地所設計、施工は戸田建設が担当した。

 世界で約30のホテルブランドを展開するマリオットの中でも、次世代のライフスタイル型ホテルとして位置付ける「アロフト」ブランドは日本初出店だ。メインターゲットはミレニアル世代とし、アートを取り入れたビビッドで都会的なデザインと、最先端のテクノロジーを導入する点に特徴がある。

1階のロビー天井では、銀座の町の風景と自然をコラージュしたデジタルアート作品が出迎える。館内の至るところにアート作品が配される(写真:アロフト東京銀座)
1階のロビー天井では、銀座の町の風景と自然をコラージュしたデジタルアート作品が出迎える。館内の至るところにアート作品が配される(写真:アロフト東京銀座)
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 館内ではAI(人工知能)によって制御する調光システムや空調システムを導入した。また、マリオットの会員サービス「Marriott Bonvoy(マリオットボンボイ)」のアプリから予約すれば、自分のスマートフォンをルームキーとして使用できるという。

 敷地は昭和通りとみゆき通りが交差する銀座6丁目にある。歌舞伎座や複合商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」まで歩いて5分以内という好立地だ。もともと敷地の一部には、サンケイビルの所有するオフィスビルが立っていた。ビルの老朽化に伴い、16年に隣接の駐車場と合わせてホテルにする計画が立ち上がった。

 サンケイビルはこれまでオフィスと住宅を中心に開発を行ってきたデベロッパーだ。ホテル事業には15年ごろから本格的に参入し、現在までに約30件の開発を手掛けてきた。同社の飯島一暢代表取締役社長は、「土地を取得して上物を建て、ホテル運用が始まった時点でファンドに売却するという回転型の事業モデルを採っている。今回は15〜16社の提案の中から、パートナーにマリオットを選んだ」と話した。

1階のバー「W XYZ Bar」では、ライブ・コンサートシリーズ「Live@Aloft」を定期的に開催する。コロナ禍の影響で、当面は無観客でのYouTube配信を予定。2階レストランとは吹き抜けで空間を共有している(写真:アロフト東京銀座)
1階のバー「W XYZ Bar」では、ライブ・コンサートシリーズ「Live@Aloft」を定期的に開催する。コロナ禍の影響で、当面は無観客でのYouTube配信を予定。2階レストランとは吹き抜けで空間を共有している(写真:アロフト東京銀座)
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