全1345文字
PR

 LIXILは、多機能トイレをクラウド上で自動設計するサービス「A-SPEC(エースペック)」を、2020年10月19日から無料で提供し始めた。設計に必要な情報をウェブ画面から指定すると、数万件の案を自動生成し、この中から良いものを設計者に提案する。設計業務を支援しながら、自社製品の販促につなげる狙いだ。

「A-SPEC(エースペック)」のイメージ画像。便器や手すりなどの器具について数万件の案を自動生成し、最適な案を設計者に提案する(資料:LIXIL)
「A-SPEC(エースペック)」のイメージ画像。便器や手すりなどの器具について数万件の案を自動生成し、最適な案を設計者に提案する(資料:LIXIL)
[画像のクリックで拡大表示]

 A-SPECは、無料の会員制クラウドサービスだ。専用サイトにアクセスして利用する。はじめに、空間情報と器具情報を入力する。空間情報とは、トイレの間口や奥行き、出入り口の有効開口幅など。一方、器具情報は便器の種類や手すり、手洗い器などの情報だ。画像で選択できるようにしており、品番知識などがなくても入力できるように配慮している。

A-SPECの設計条件を入力する画面。左が空間情報、右が器具情報。空間情報は、間口や奥行きなどをミリ単位で入力できる。器具情報は、画像で器具を選択できるので、品番を知らなくても入力可能(資料:LIXIL)
[画像のクリックで拡大表示]
A-SPECの設計条件を入力する画面。左が空間情報、右が器具情報。空間情報は、間口や奥行きなどをミリ単位で入力できる。器具情報は、画像で器具を選択できるので、品番を知らなくても入力可能(資料:LIXIL)
[画像のクリックで拡大表示]
A-SPECの設計条件を入力する画面。左が空間情報、右が器具情報。空間情報は、間口や奥行きなどをミリ単位で入力できる。器具情報は、画像で器具を選択できるので、品番を知らなくても入力可能(資料:LIXIL)

 設計条件を入力すると、数分でシミュレーション結果を表示する。スペースと入り口の位置から便器の配置を定め、手すりや手洗い器などの器具を配置してくれる。それぞれの器具の位置を数ミリ単位で微妙に変えて案をつくる。その数は数万件に及ぶ。

 数万件の中から評価が高い案を設計者に提示する。「評価は個々の器具の得点や空間の使い勝手の得点などを基に算出している。器具の得点は、器具を設置して利用するうえでの制約条件を満たしているかを評価。空間の使い勝手は、過去に当社が設計したノウハウを基に評価する」。LIXILプロジェクト営業部スペースプランニンググループA-SPEC開発担当の小松紀明氏はこう説明する。

 シミュレーション結果について、「子ども連れ」「オストメイト」「車いす」などの配慮項目ごとに評価を得点で表示する。スペースの制約があり、設置できない器具は、その項目も示す。優先項目に応じた案を選びやすいように配慮している。施工性や操作性で、器具を配置する際の制約事項をクリアしている案が分かるので、設計者が改めて確認する必要がない。

A-SPECのシミュレーション結果を表示した画面。シミュレーションした数万件のうち、総得点が高い案を設計者に提示する。表示は、平面に器具を色分けして配置するというもの。「子ども連れ」「オストメイト」「車いす」などの配慮項目ごとに評価を表示する。配慮項目に対応する器具が設置条件に適合しているか否かを必須(オレンジ)と推奨(青)について適合状況を棒グラフで表示する。スペースの制約で設置できなかった器具も一覧表示する(資料:LIXIL)
A-SPECのシミュレーション結果を表示した画面。シミュレーションした数万件のうち、総得点が高い案を設計者に提示する。表示は、平面に器具を色分けして配置するというもの。「子ども連れ」「オストメイト」「車いす」などの配慮項目ごとに評価を表示する。配慮項目に対応する器具が設置条件に適合しているか否かを必須(オレンジ)と推奨(青)について適合状況を棒グラフで表示する。スペースの制約で設置できなかった器具も一覧表示する(資料:LIXIL)
[画像のクリックで拡大表示]