全1621文字
PR

 パルコ(東京・渋谷)は2020年11月20日、大阪市に基幹店「心斎橋パルコ」を開業した。大丸心斎橋店北館をリニューアルした施設で、従来の「モノを売る」機能が中心の百貨店から、映画館やシェアオフィス、ホール、イベントスペースなどの機能を併せ持った複合ビルに生まれ変わった。

心斎橋パルコの外観(写真:パルコ)
心斎橋パルコの外観(写真:パルコ)
[画像のクリックで拡大表示]
心斎橋パルコは大丸心斎橋店本館に隣接し、連絡通路でつながる(資料:竹中工務店)
心斎橋パルコは大丸心斎橋店本館に隣接し、連絡通路でつながる(資料:竹中工務店)
[画像のクリックで拡大表示]

 心斎橋パルコは、約133億円を投資して大丸心斎橋店北館を改修した商業施設。地下2階・地上14階建てで、延べ面積は約5万8000m2。全国18店目のパルコで、渋谷、名古屋に次ぐ3つ目の基幹店だ。「無印良品」や「東急ハンズ」など約170店舗がテナントとして入居する。

 設計は竹中工務店、施工は竹中工務店JVが担当した(JV構成企業は非開示)。デザインの特徴は、レースカーテンのような意匠である「ドレープ」を多用した点にある。薄い皮膜をまとうことで、見る場所によってビルの外壁の見え方が変化し、揺らぐ姿から躍動感が漂う。隣接する大丸心斎橋店本館の古典的なヴォーリズスタイルと対照的な軽やかさを演出しながら、ドレープによってスカイラインをそろえ、2つの商業施設の調和を図った。

 内部空間は、リニューアル前の施設でも特徴的だった吹き抜け空間を生かしたデザインとした。地下2階から地下1階、地上12階から14階のそれぞれに大型の吹き抜け空間を持ち、それぞれに大空間を生かしたアート作品を設置した他、14階では吹き抜けを生かしてAR(拡張現実)を使ったバーチャルアートを展示する。

 プログラムは、コンセプトである「NEW COMPLEX(新しい複合)」の通り、アパレルなどのテナントに加え、多様な機能・用途を入れ込んだ。その象徴が、パルコが初めて商業施設に設けたコミュニティー型ワーキングスペース「SkiiMa(スキーマ)」だ。