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 日本では珍しい、建設3Dプリンターの開発を手掛けるスタートアップ企業が、事業化を加速する。セメント系建設3Dプリンター事業の立ち上げを進めるPolyuse(ポリウス、東京・港)は2021年4月21日、吉村建設工業(京都市)など4者から計約8000万円の資金を調達したと明らかにした。

Polyuseが開発している建設3Dプリンター「ASHIGARU」(写真:Polyuse)
Polyuseが開発している建設3Dプリンター「ASHIGARU」(写真:Polyuse)
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Polyuseのメンバー。ハードウエアやソフトウエア、材料などの専門家が開発を進めている(写真:Polyuse)
Polyuseのメンバー。ハードウエアやソフトウエア、材料などの専門家が開発を進めている(写真:Polyuse)
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 セメント系建設3Dプリンターは、産業用ロボットアームの先端にノズルを搭載するタイプと、門形(ガントリー形)のフレーム内でノズルを動かすタイプに大別できる。19年創業のポリウスが開発を進めている「ASHIGARU」は、組み立てやサイズの変更が容易な門形のプリンターだ。

 日本は建築基準法の規制が厳しく、住宅や建築物の印刷はハードルが高いことから、まずは集水升のような小型で無筋の土木構造物や外構などに焦点を合わせて実用化を目指す。岩本卓也代表取締役CEOは「創業当初から当社を支援してくれている吉村建設工業をはじめ、様々な企業や研究機関とコンソーシアムを組んで開発を進めている」と話す。

Polyuseが2019年に動画の中で公開した建設3Dプリンターのイメージ図(資料:Polyuse)
Polyuseが2019年に動画の中で公開した建設3Dプリンターのイメージ図(資料:Polyuse)
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