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 大成建設とTechShare(テックシェア、東京・江東)は四足歩行ロボットを使って、遠隔地から建設現場を巡視するシステムを開発した。コントローラーでロボットを操作し、現場にいる作業者と通話ができる。大成建設は首都圏の建設現場に導入して実用性を確認した。

カメラやスピーカー、マイクを搭載して現場の作業者と通話ができる(写真:大成建設)
カメラやスピーカー、マイクを搭載して現場の作業者と通話ができる(写真:大成建設)

 システムの名称は「T-iRemote Inspection(ティーアイリモート・インスペクション)」。中国Unitree Robotics(ユニツリー・ロボティクス)製の2機種のロボットを採用した。高さが37cmの小型タイプ「A1」と60cmの中型タイプ「AlienGo」だ。「A1」は狭い場所でも運用しやすく、歩行が速い。「AlienGo」は段差に強く稼働時間が長い。可搬重量も「A1」の2倍ある。現場の施工状況や稼働エリアなどに応じた使い分けを想定する。

大小2機種のロボットを運用する(資料:大成建設)
大小2機種のロボットを運用する(資料:大成建設)
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 建設業界では鹿島や竹中工務店などが米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)の四足歩行ロボット「Spot」の活用に乗り出している。ユニツリー・ロボティクスのロボットはSpotと比べて小型で軽量だ。

 四足歩行ロボットにはカメラやセンサー、音声機器を搭載している。車輪の付いたロボットに比べて、段差や傾斜がある建設現場でも移動しやすいのが特徴だ。

 ロボットはLiDAR(ライダー)で計測した点群データを基に、現場の簡易な平面図を自動で作製。操作者は遠隔地から、ディスプレー上でロボットの位置を把握しながら操縦する。

 カメラは360度映せるため、工事の進捗管理などに役立つ。ズーム機能を使って天井などの細部を確認することにも使える。