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 2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所は2021年5月31日、2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲(ゆめしま)で実施する実証実験9件を発表した。空飛ぶクルマや自動運転車両など、社会実装を目指す技術の実証実験の場となる。建築関連では、竹中工務店グループの「海床ロボット」や、大阪ガスグループの「放射冷却素材」が選ばれている。公募は21年1月18日から2月19日まで実施し、39件の提案が寄せられていた。

2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲で実施する実証実験9件(資料:2025年日本国際博覧会協会、大阪商工会議所)
2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲で実施する実証実験9件(資料:2025年日本国際博覧会協会、大阪商工会議所)
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 竹中工務店が代表を務めるグループは、都市型自動運転船「海床ロボット」による都市の水辺のイノベーションに取り組む。共同参加するのは、東京海洋大学海洋工学部清水研究室やIHI、炎重工(岩手県滝沢市)、水辺総研(東京・渋谷)、新木場海床プロジェクト、ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会だ。

 海床ロボットは3m四方の床を水面に浮かべたもので、バッテリーを動力にしてドローンのように前後左右の四方に動ける。都市内水域を自動で運航し、水辺の交通・物流・防災・防犯などの都市問題を解決し水辺の変革に取り組む。具体的には渡し船やレストランなどの使い方が考えられている。

 大阪万博の実証実験では、以下の3項目に取り組む。(1)指定した複数の地点への自動運転による移動やGPSによる位置把握、海床ロボットの向きを把握しながらの移動制御。(2)海床ロボットとドローンの間で位置情報をやり取りしてドローンで海床ロボットに料理などを運搬するレストランモデルの検証。(3)自動離着桟システムと専用桟橋の開発。さらに、災害時に連結して非常用の橋を形成する実証実験や、ゴミ収集機能を開発して海のゴミ収集モデルの実証も目指している。

竹中工務店などが実施する「海床ロボット」のイメージ図(資料:竹中工務店)
竹中工務店などが実施する「海床ロボット」のイメージ図(資料:竹中工務店)
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海床ロボットの実証実験のイメージ。左はドローンとの連動システム。右は自動離着桟システムと専用桟橋(資料:竹中工務店)
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海床ロボットの実証実験のイメージ。左はドローンとの連動システム。右は自動離着桟システムと専用桟橋(資料:竹中工務店)
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海床ロボットの実証実験のイメージ。左はドローンとの連動システム。右は自動離着桟システムと専用桟橋(資料:竹中工務店)
海床ロボットの構成イメージ(資料:竹中工務店)
海床ロボットの構成イメージ(資料:竹中工務店)
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海床ロボットの試験機。これを改良して実証実験に挑む予定だ(資料:竹中工務店)
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海床ロボットの試験機。これを改良して実証実験に挑む予定だ(資料:竹中工務店)
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海床ロボットの試験機。これを改良して実証実験に挑む予定だ(資料:竹中工務店)