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 ATM製造・販売大手の日立チャネルソリューションズは自動で墨出し作業をするロボット「SumiROBO(スミロボ)」を開発した。CADデータを基に、設備の取り付けごとに実施していた墨出しをまとめてこなす。2021年11月に本格販売を始めており、年間で100~200台の販売を目指す。

自動で墨出し作業をする「SumiROBO(スミロボ)」。市販のトータルステーションと連動して動く(写真:日立チャネルソリューションズ)
自動で墨出し作業をする「SumiROBO(スミロボ)」。市販のトータルステーションと連動して動く(写真:日立チャネルソリューションズ)
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自分の位置を随時把握しながら移動するスミロボ(動画:日経クロステック)

 スミロボは床面に線や文字を出力する印字ヘッドと着脱可能なプリズムターゲットを搭載したロボットだ。機体の寸法は縦が72cm、横が55cm、高さが42cm。現場に置いた自動追尾型のトータルステーションと通信しながら自動で走行する。操作用のタブレット端末、CADデータを変換するソフトウエアと一緒に運用する。

プリズムターゲットや印字ヘッドを備えたユニットを動かしながらトータルステーションと通信して位置を把握する(写真:日経クロステック)
プリズムターゲットや印字ヘッドを備えたユニットを動かしながらトータルステーションと通信して位置を把握する(写真:日経クロステック)
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 タブレット端末でスタートボタンを押せば、あらかじめ登録した図面データ通りにロボットが墨出しを進めてくれる。トータルステーションとプリズムターゲットとの通信で自分の位置を随時把握しながら移動するため、GPS(全地球測位システム)の信号が受信できない場所でも使える。

 墨出し位置の誤差は最大で約3mmだ。印字ヘッドを動かしながら3軸で位置を計測するため、ロボットの傾きも補正できる。傾斜のある場所でも、7度までなら図面通りの描画が可能だ。

 スミロボは床面に線を引く他、計30字まで文字を打てる。取り付ける設備の型式などを表示できる。

スミロボによる墨出しの印字例。1カ所につき計30字まで文字を打てる(写真:日立チャネルソリューションズ)
スミロボによる墨出しの印字例。1カ所につき計30字まで文字を打てる(写真:日立チャネルソリューションズ)
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