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 欧州で最大規模を誇るサッカー専用スタジアム「Camp Nou(カンプ・ノウ)」(スペイン・バルセロナ)が拡張に向けて本格的に動き出す。同スタジアムを拠点とするFC Barcelona(バルセロナ)は2021年10月18日、カンプ・ノウを中心とした周辺地域の再開発計画「Espai Barca(エスパイ・バルサ)」の見直し案を公表した。

カンプ・ノウ(左)とパラウ・ブラウグラナ(右)の改修後のイメージ。2022年に改修工事に着手し、新カンプ・ノウは25年、新パラウ・ブラウグラナは26年に完成予定だ(資料:FC Barcelona)
カンプ・ノウ(左)とパラウ・ブラウグラナ(右)の改修後のイメージ。2022年に改修工事に着手し、新カンプ・ノウは25年、新パラウ・ブラウグラナは26年に完成予定だ(資料:FC Barcelona)
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 日建設計チームが設計に参画している新カンプ・ノウは完成時期を21年から25年に延期。エスパイ・バルサの総事業費を約780億円から約1950億円と大幅に見直した。

 事業費の主な内訳はカンプ・ノウの改修に約1170億円、バスケットボールの試合などで使用する屋内競技場「Palau Blaugrana(パラウ・ブラウグラナ)」の改修に約545億円、商業施設の建設といった周辺地域の開発に約129億円。FCバルセロナはカンプ・ノウの改修工事を優先的に進める考えで、22年夏ごろの着工を目指す。

収容人数を10万人超に拡張

 改修計画の内容はこうだ。FCバルセロナは、カンプ・ノウを欧州最大のエンターテインメント空間にすることを目指している。まず収容人数を約9万9000人から10万5000人に増やす。既存施設では一部に架けている屋根を客席全体に設置し、会場内に360度スクリーンなどの最先端技術を導入して、会場内での観戦価値を高める。

 脱炭素社会の実現に向けた取り組みにも注力する。新設する屋根に雨水の再利用装置や3万m2分の太陽光発電パネルを搭載。施設周辺には地熱発電システムを整備して、スタジアムの使用電力を賄う。

新カンプ・ノウの外観イメージ(資料:FC Barcelona)
新カンプ・ノウの外観イメージ(資料:FC Barcelona)
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新カンプ・ノウの会場内のイメージ(資料:FC Barcelona)
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