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 読売新聞グループと読売巨人軍、東京ドーム、三井不動産は2021年12月13日、東京ドームで過去最大規模のリニューアル工事を実施すると発表した。球場内に面積約1050m2のメインビジョンを新設したり、バックネット裏の観客席を増設したりするなどして、新たな観戦体験の提供に取り組む。すでに開催が決まっている22年1月上旬までのコンサートなどは通常通り開催し、その後は改修に専念する。22年3月のプロ野球オープン戦までに改修を終える予定だ。

2022年3月のプロ野球オープン戦に向けて、読売新聞グループと読売巨人軍、東京ドーム、三井不動産は、東京ドームで過去最大級のリニューアル工事を実施する(写真:日経クロステック)
2022年3月のプロ野球オープン戦に向けて、読売新聞グループと読売巨人軍、東京ドーム、三井不動産は、東京ドームで過去最大級のリニューアル工事を実施する(写真:日経クロステック)
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 三井不動産は21年1月、TOB(株式公開買い付け)で東京ドーム株の84.82%を約1020億円で取得し、連結子会社化。東京ドームの周辺地域を含めた再開発を視野にドームの魅力向上を図るとしていた。今回の改修は連結子会社化後、初のリニューアルとなる。設計・施工は主に竹中工務店が手掛け、ソニーマーケティング(東京・品川)や三井デザインテック(東京・中央)も参画する。

 リニューアル工事の主な内容は(1)フルカラーLEDビジョンなどの設置、(2)入場ゲートやコンコースのデザイン刷新、(3)多様な観戦スタイルに対応した観客席の増設、(4)キャッシュレス化などに向けたデジタル技術の導入──の4つだ。

 まずは(1)について。目玉となるのは、国内スタジアムで最大規模となるメインビジョンの新設だ。大きさは、球場内の外野席上方に位置する既存のメインビジョン(面積約238m2)の約4.4倍に当たる約1050m2。画質も国内のプロ野球場にあるビジョンの中で最高レベルになるという。

 さらに、ライト側とレフト側の外野フェンスそれぞれにフルカラーLEDの映像送出装置「リボンビジョン」を設置する。高さ4mの外野フェンスの上端から1.28mまでの部分に帯状にビジョンを取り付ける。

 メインビジョンなどには、最新の映像送出制御システムや、場内に設置したLED照明器具650台の調光などを個別に制御できる照明制御システムを導入することで、音楽や照明と連動した映像などを映し出す。

リニューアル後のドーム内のイメージ図。国内最大規模のメインビジョンや、リボンビジョンを新設する(資料:竹中工務店)
リニューアル後のドーム内のイメージ図。国内最大規模のメインビジョンや、リボンビジョンを新設する(資料:竹中工務店)
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現状の東京ドームの内観(写真:東京ドーム)
現状の東京ドームの内観(写真:東京ドーム)
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