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 飯田グループホールディングスはロシア最大級の木材企業であるロシアフォレストプロダクツ(Russia Forest Products)社を2022年1月をめどに買収する。投融資額は約600億円で株式の75%を取得し子会社化する。飯田GHDはこの買収で木材の安定調達を狙うほか、CO2(二酸化炭素)の吸収源を確保する。21年12月8日に発表した。

ロシアのハバロフスク州で実施した株式譲渡契約の調印式の様子。右から2人目が飯田グループホールディングスの森和彦名誉会長(写真:飯田グループホールディングス)
ロシアのハバロフスク州で実施した株式譲渡契約の調印式の様子。右から2人目が飯田グループホールディングスの森和彦名誉会長(写真:飯田グループホールディングス)
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 RFPは、九州の約1.08倍の規模である約400万ヘクタールの森林資源を有する。飯田GHDによれば、日本企業が海外に権益を持つ森林資源の面積として過去最大になる。原木の種類はエゾマツやカラマツ、シラカバなど。年間の原木伐採量は約170万m3で、飯田GHDが1年間に供給する戸建て住宅約4万6000棟の木材使用量を原木換算したものに相当する。

 RFPのロシア工場では単板や製材品、バイオマス燃料である木質ペレットなどを生産している。製品の輸出先は日本や韓国、中国を中心に東南アジアや欧州などがある。買収により飯田GHDは、海外での大規模な木材加工販売に参入する。

 飯田GHDは買収によって、「ウッドショック」のような木材の需給が逼迫(ひっぱく)した際にも木材を安定調達できるサプライチェーンの構築を狙う。同社はウラジオストク近郊のスラヴィヤンカ港に木材加工と物流の拠点を持ち、RFPの製品を効率よく輸出できるという。現地から日本までの海上輸送日数は2~3日としている。