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 5階建て鉄筋コンクリート(RC)造ビルの上に4階建ての木造ビルを載せたような「(仮称)モクビル・南葛西」の建設現場を、スターツCAM(東京・中央)が2021年12月に公開した。同社が展開しようとしている、高層ハイブリッド木造免震ビル「モクビルプロジェクト」の第1号物件だ。

 発注者は地主で、設計はスターツCAMと加藤建築設計事務所(東京・新宿)、RC造部分と基礎の構造設計はスターツCAM建築事業本部免制震構造研究所、木部の構造設計はKMC(東京都狛江市)、施工はスターツCAMが手掛けている。東京都江戸川区内で、22年3月に竣工する予定だ。

建設中の「(仮称)モクビル・南葛西」の外観パース。屋根は陸屋根とせず、勾配を付けた。敷地面積は約167m<sup>2</sup>、延べ面積は約940m<sup>2</sup>の9階建て。下の5層分がRC造、上の4層分が木造だ(資料:スターツCAM、加藤詞史)
建設中の「(仮称)モクビル・南葛西」の外観パース。屋根は陸屋根とせず、勾配を付けた。敷地面積は約167m2、延べ面積は約940m2の9階建て。下の5層分がRC造、上の4層分が木造だ(資料:スターツCAM、加藤詞史)
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 階段を上っていくと、6階で様子が一変する。ブルーシートで遮蔽され、外が見えない状態で、大工が一般流通材を使って床・壁・天井を施工しているので、地上で木造戸建て住宅の現場を見ているような錯覚を起こすのだ。

6階の木造部分の現場。RC造の躯体(くたい)に、120mmの柱と耐力壁を固定している(写真:加藤 詞史)
6階の木造部分の現場。RC造の躯体(くたい)に、120mmの柱と耐力壁を固定している(写真:加藤 詞史)
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 木造部分の部材の揚重は、高所作業が得意なとび職人がタワークレーンを操作して行った。幹線道路沿いの現場で、長さ最大8mに達する木材を大量に荷揚げする難しい作業だ。大工工事は、プレカット会社で大規模木造建築物の施工経験が豊富なオノツカ(福島県郡山市)が手掛けた。

屋根を架ける前の木造部分の様子。大量の木材をとび職人がタワークレーンで揚重した。柱は金物を一部接合した状態で搬入している(写真:加藤 詞史)
屋根を架ける前の木造部分の様子。大量の木材をとび職人がタワークレーンで揚重した。柱は金物を一部接合した状態で搬入している(写真:加藤 詞史)
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