全1171文字
PR

 三井住友建設は、IHIやIHI運搬機械(東京・中央)と共同でタワークレーン運転支援システムを開発し、実現場へ導入した。クラウド上に構築した施工情報システムにBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを登録し、タワークレーンオペレーターの運転操作の一部を自動化する。IHIとIHI運搬機械のクレーン自動化技術を活用している。

運転支援システムと吊荷回転制御システムを導入したタワークレーン(写真:三井住友建設)
運転支援システムと吊荷回転制御システムを導入したタワークレーン(写真:三井住友建設)
[画像のクリックで拡大表示]

 新システムは、あらかじめクラウド上に構築した施工情報システムにBIMデータを基にした施工計画情報を登録しておく。具体的には、プレキャストコンクリート(PCa)部材情報や取り付け位置、順序などだ。PCa部材が現場に搬入された際、部材に貼付されている無線自動識別(RFID)タグを読み取って照合する。また、GNSS(全球測位衛星システム)を活用してPCa部材の位置と向きの情報を取得する。

 BIMデータを基にした施工情報には、工事日程や取り付け順などの情報も含まれており、工事計画の変更が発生しない限り情報の更新は必要がない。進入禁止エリアの属性情報(仮設足場のせり上げなど)を持たせたデータも併せて取り込んでいる。このため、施工日に変更が生じた場合、適宜、更新作業が必要になる。

 PCa部材の揚重経路は、部材情報やつり上げ位置、施工場所、施工済みのフロアや仮設足場といった規制範囲の情報を基に、最短で荷振れしにくい経路を自動生成する。

タワークレーン運転支援システムの全体イメージ図(資料:三井住友建設)
タワークレーン運転支援システムの全体イメージ図(資料:三井住友建設)
[画像のクリックで拡大表示]