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 岡山市にある植田板金店は2022年6月21日、隈研吾建築都市設計事務所(東京・港)がデザイン監修した「CLT(直交集成板)小屋プロジェクト『木庵(もくあん)』」の販売を開始すると発表した。CLTパネルを用いた木造の小屋で、室内面積は4.5畳ほどの7.2m2。価格(税別)は310万円だ。

 この日、植田板金店の植田博幸代表取締役は、隈研吾氏と共に都内の国立競技場に登場。木庵をフィールドに持ち込み、完成披露会を開催した。

植田板金店が販売する「CLT(直交集成板)小屋『木庵(もくあん)』」。隈研吾建築都市設計事務所がデザイン監修した。右端が植田博幸代表取締役(写真:日経クロステック)
植田板金店が販売する「CLT(直交集成板)小屋『木庵(もくあん)』」。隈研吾建築都市設計事務所がデザイン監修した。右端が植田博幸代表取締役(写真:日経クロステック)
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 国立競技場は隈氏が設計に関わった施設としては国内最大で、一方の木庵は最小だという。最大の会場で最小の小屋をお披露目するイベントになった。

隈氏(右から2番目)が設計に関わった国立競技場で、4.5畳ほどの木庵を初披露した(写真:日経クロステック)
隈氏(右から2番目)が設計に関わった国立競技場で、4.5畳ほどの木庵を初披露した(写真:日経クロステック)
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 木庵の寸法は、5199mm×2630mm。高さは3038mm。内壁はCLT現し、外壁はヒノキ羽目板。屋根はアルミ亜鉛合金めっき鋼板の縦ハゼぶきだ。

 高さが異なる窓を壁2面に設けた。床に座ったときと椅子に座ったとき、それぞれ外を眺めた際の目線と窓の高さを合わせている。間接照明も付いている。

木庵の室内。面積は7.2m<sup>2</sup>。高さが異なる窓が壁2面にある(写真:日経クロステック)
木庵の室内。面積は7.2m2。高さが異なる窓が壁2面にある(写真:日経クロステック)
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小屋の扉は外壁とフラットに納まる(写真:日経クロステック)
小屋の扉は外壁とフラットに納まる(写真:日経クロステック)
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木庵を外側から見る。見る向きによって、小屋の形がだいぶ違って見える(写真:日経クロステック)
木庵を外側から見る。見る向きによって、小屋の形がだいぶ違って見える(写真:日経クロステック)
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木庵を別の角度から見る(写真:日経クロステック)
木庵を別の角度から見る(写真:日経クロステック)
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さらに木庵を別の角度から見る(写真:日経クロステック)
さらに木庵を別の角度から見る(写真:日経クロステック)
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板金店こだわりの屋根で、CLT小屋を雨から守る(写真:日経クロステック)
板金店こだわりの屋根で、CLT小屋を雨から守る(写真:日経クロステック)
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