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 梓設計(東京・大田)は2022年8月26日の定時株主総会と取締役会で、社長交代を決定した。常務取締役執行役員だった有吉匡氏が、同日付で代表取締役社長に昇格した。社長交代は08年以来、14年ぶりとなる。前社長の杉谷文彦氏は代表取締役会長に就いた。

梓設計の有吉匡社長は1963年生まれ。89年に早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程を修了し、梓設計に入社した。京都市出身(写真:梓設計)
梓設計の有吉匡社長は1963年生まれ。89年に早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程を修了し、梓設計に入社した。京都市出身(写真:梓設計)
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 社長交代の経緯について、同社企画営業部マーケティンググループの新井響氏は「経営陣は数年前から世代交代を議論してきた」と説明する。8月31日には同社のウェブサイトで、「最新の科学的アプローチの導入を加速し、時代の要求に応えていく。創業以来のリソースをしっかり生かしながら、建築の垣根を越えた知を結集できる取り組みを果たしていく」などとつづった社長メッセージを公表した。

 有吉社長は1989年に早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程を修了した後、梓設計に入社した。空港施設などの設計に携わり、2010年から主に空港施設を担当する意匠設計チームのリーダーを務めた。17年から常務取締役執行役員、意匠設計部門であるアーキテクト部門の代表を務めてきた。