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 戸田建設は2022年9月6日、工事監理に特化した「戸田建設株式会社工事監理一級建築士事務所」(東京・港)を開設したと発表した。設計・工事部門から独立した第三者の立場で工事監理を実施できるようにして、発注者のニーズに応える。事務所登録は22年3月15日。既に民間建築工事で数件の実績がある。

戸田建設株式会社工事監理一級建築士事務所が工事監理の一部を担当する「(仮称)TODA BUILDING」のイメージ図。戸田建設の本社が入居する予定だ。構造種別は鉄筋コンクリート(RC)造など。地下3階・地上28階建て、延べ面積約9万4813m<sup>2</sup>の超高層ビルで、2024年秋ごろの竣工を予定している(出所:戸田建設)
戸田建設株式会社工事監理一級建築士事務所が工事監理の一部を担当する「(仮称)TODA BUILDING」のイメージ図。戸田建設の本社が入居する予定だ。構造種別は鉄筋コンクリート(RC)造など。地下3階・地上28階建て、延べ面積約9万4813m2の超高層ビルで、2024年秋ごろの竣工を予定している(出所:戸田建設)
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 工事監理専門の事務所を開設した経緯について、戸田建設建築設計統轄部工事監理部の神田義人部長は、「建築の提案や設計の段階で、発注者が『第三者による監理』を求める案件が増えている。民間プロジェクトの入札要件に含まれるケースも出てきた。他社の動向も注視しながら、監理専門の事務所設立に向けた議論を進めてきた」と説明する。

 設立した事務所では、戸田建設の設計・施工案件を業務の対象とする。その一例が、戸田建設の本社が入居予定の自社ビル「(仮称)TODA BUILDING」の新築工事だ。設計を担当した戸田建設株式会社一級建築士事務所と協力して品質管理を担っている。