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 2022年9月18日午後11時ごろ、仙台市青葉区に立つ高さ約81mの「仙台本町三井ビルディング」で、建物全体が突然横揺れを繰り返す現象が起こった。当時、地震や強風は発生していなかった。屋上に設置された三菱重工業製の制振装置の誤作動が原因とみられている。

 同ビルの7~18階に入居する「三井ガーデンホテル仙台」の宿泊客と従業員は、建物がギシギシときしみながら揺れていることに気づいた。従業員はホテル内の点検を実施。同日午後11時半ごろには宿泊客の1人が消防に通報した。警察も駆け付け、周辺の道路を一時通行止めにした。

仙台本町三井ビルディングの外観。1、2階はショールーム、3~6階はオフィス、7~18階はホテルだ。屋上に2階建ての塔屋を設け、制振装置を搭載している(写真:三井不動産)
仙台本町三井ビルディングの外観。1、2階はショールーム、3~6階はオフィス、7~18階はホテルだ。屋上に2階建ての塔屋を設け、制振装置を搭載している(写真:三井不動産)
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 19日午前0時ごろ、ホテルに宿泊していた372人は階段で屋外に避難し、路上や近くにある別のホテルに一時的に待機した。避難中に40代の女性が転んで、病院に搬送された。

 建物の揺れが止まったのは、午前0時半ごろ。ホテルの従業員と消防士が、屋上にある制振装置の運転を停止した。ホテル側は制振装置を停止した状態でも建物の構造安全性に問題はないと判断して、午前2時から3時にかけて宿泊客を客室に戻した。ホテル側は同日午後3時に、「制振装置の誤作動で建物の揺れが発生した」とウェブサイトに掲載した。

制振装置の誤作動で建物の揺れが発生したことを説明する三井ガーデンホテル仙台のウェブサイト画面(出所:三井ガーデンホテル仙台)
制振装置の誤作動で建物の揺れが発生したことを説明する三井ガーデンホテル仙台のウェブサイト画面(出所:三井ガーデンホテル仙台)
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 三井不動産が所有する仙台本町三井ビルディングは、鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造)、地下1階・地上18階建て、延べ面積1万4595m2の複合ビルだ。設計は日建設計、施工は清水建設が手掛け、09年7月に開業した。

 三井不動産によると、同ビルの制振装置は重りを能動的に動かすことで強風による揺れを低減するアクティブマスダンパー(AMD)だ。このAMDは三菱重工製で、三菱重工マシナリーテクノロジー(広島市)が定期的に保守点検をしている。

 「屋上の制振装置が、揺れを感知していない状態で誤作動し、建物を揺らした」と、ホテルを運営する三井不動産ホテルマネジメント(東京・中央)の総務人事担当者は説明する。同社は系列ホテルを対象に、同様の制振装置の有無や設置状況を確認しているところだ。