三菱地所と東宝、出光美術館は3社共同で、帝国劇場や出光美術館の入る「帝劇ビル」(東京・千代田)と、隣接する複合ビル「国際ビル」(東京・千代田)を一体的に建て替えることを2022年9月27日に発表した。25年をめどに両ビルとも閉館し、帝国劇場・出光美術館は建て替え後の建物内で再開する予定だ。
建て替えに至った理由は老朽化だ。帝劇ビルと国際ビルは、1966年9月に竣工した。現在立っている帝国劇場の建物は2代目で、初代は1911年に近代日本の文化芸術の中心施設として開設された。長年、日本を代表する演劇・ミュージカルの聖地として知られてきた。
建て替え計画の具体的な内容やスケジュールは未定だが、防災対応機能の強化や、ポストコロナ時代の働き方などテナントからのニーズの高度化、脱炭素社会の実現に向けた社会の要請への対応などを目指す。
三菱地所は両ビルの建て替えについて「多様な人が集い、未来をつくる舞台となる重要な拠点として、本計画を推進していく」とコメントしている。