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 プロ野球・北海道日本ハムファイターズが2023年3月から本拠地とする「ES CON FIELD(エスコンフィールド) HOKKAIDO」が、完成を間近に控える。22年10月末時点の工事進捗は97.5%に到達。11月3日には、球場内部を報道陣に公開した。

 建設地は札幌市に隣接する北海道北広島市にある。地下2階・地上6階建てで延べ面積は約12万m2。収容人数は3万5000人だ。設計は大林組と米HKS、施工は大林組・岩田地崎建設JVが担当している。

2022年11月3日、報道陣に公開された新球場「ES CON FIELD(エスコンフィールド) HOKKAIDO」。天然芝の施工が完了した(写真:北海道日本ハムファイターズ)
2022年11月3日、報道陣に公開された新球場「ES CON FIELD(エスコンフィールド) HOKKAIDO」。天然芝の施工が完了した(写真:北海道日本ハムファイターズ)
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 公開の目玉の1つは、フィールドに敷き詰められた天然芝だ。アスリートの足腰への負担軽減を考慮して採用した。芝生は20年5月から約2年半、千歳市の畑で育成。幅76cm、長さ7mのロール状に切り出し、現場でロールをほどきながら張り合わせていった。

 芝生を張る作業は当初からの計画通り、22年10月初旬の5日間で完了した。冬季を除いて晴天の日には屋根を開け放って自然光を採り入れ、曇天時や日没後など自然光が当たらないときには「グローライト」と呼ぶ人工光で成長を促す。

屋根が閉まったエスコンフィールドHOKKAIDOを南西側上空から見る。開閉屋根付きの天然芝球場は国内初だ(写真:大林組)
屋根が閉まったエスコンフィールドHOKKAIDOを南西側上空から見る。開閉屋根付きの天然芝球場は国内初だ(写真:大林組)
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冬季を除く晴天時は屋根を開けて天然芝の育成を促す(写真:大林組)
冬季を除く晴天時は屋根を開けて天然芝の育成を促す(写真:大林組)
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メインエントランスからコンコースを見る。災害時にはフィールドやコンコースを避難スペースとして開放する。3万5000人が3日間使用できる水(上水・排水)なども確保する予定だ(写真:大林組)
メインエントランスからコンコースを見る。災害時にはフィールドやコンコースを避難スペースとして開放する。3万5000人が3日間使用できる水(上水・排水)なども確保する予定だ(写真:大林組)
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