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 野村不動産は、マンションや戸建て住宅の販売に活用するメタバース(仮想空間)を2022年11月11日に開設した。同社が21年9月に始めた、オンラインで住宅購入の相談ができるサービス「プラウドオンラインサロン」の中に、新たに設けた。

ネット上でマンションや戸建て住宅購入の相談ができるサービス「プラウドオンラインサロン」に新設したメタバース(出所:野村不動産)
ネット上でマンションや戸建て住宅購入の相談ができるサービス「プラウドオンラインサロン」に新設したメタバース(出所:野村不動産)
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 誰でも事前予約なしで、好きな時間に匿名でメタバースに入室できる。野村不動産コーポレートコミュニケーション部は、「利用登録やアプリのダウンロードなどが要らず、匿名で利用できるため、通常のオンライン相談やモデルルームへの来場に比べてハードルが低い。気軽に使ってもらえている印象だ」と手応えを口にする。

 顧客は自身が選択したアバター(分身)を使い、メタバースに入る。アバターでメタバース内を移動し、野村不動産が取り扱う物件の資料などを仮想空間内でいつでも閲覧できる。同時に入室できる人数は、最大25人だ。

 平日の午前10時から午後5時までは、同社担当者のアバターがメタバースに「在席」している。この時間帯に入室すれば、顧客はアバターを介した音声会話やチャットなどで、担当者とマンションや戸建て住宅の相談ができる。

 詳細な物件情報を知りたくなった場合は、他の顧客は入室できないマンツーマンの専用空間に移動することも可能だ。この他、シアタールームでは動画の上映やイベントの開催を通じて、住宅購入の検討を始めたばかりの顧客を対象に、間取りの見方やローンの組み方、購入までの流れなどを説明する。