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 阿部勤氏が2023年1月10日に肺炎のため死去した。86歳だった。阿部氏は日本建築家協会(JIA)新人賞やJIA25年賞などを受賞。代表作である自邸「中心のある家」をはじめ、数多くの住宅設計を手掛けた。晩年は体調を崩していたが、22年8月には建設現場に赴いて監理を行うなど、生涯現役を貫いた。

2023年1月10日に86歳で死去した阿部勤氏。写真は14年に撮影したもの(写真:鈴木 愛子)
2023年1月10日に86歳で死去した阿部勤氏。写真は14年に撮影したもの(写真:鈴木 愛子)
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 阿部氏は1936年、東京生まれ。60年に早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、坂倉準三建築研究所(現・坂倉建築研究所)に入社した。神奈川県庁舎(横浜市)などの設計を担当した後、66年から70年までタイで農業高校や工業高校など25校の設計監理に携わった。

 69年に坂倉準三氏が逝去したことを受け、71年に同社を退社。戸尾任宏氏、室伏次郎氏と共に建築研究所アーキヴィジョンを設立した。75年には室伏氏とアルテック建築研究所を共同設立。84年にアルテック(東京・練馬)を設立し、主宰する。日本大学芸術学部などで非常勤講師を務めつつ、住宅を中心に60年以上も設計活動を続けた。