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清水建設とグルーヴノーツ(福岡市)、GEOTRA(東京・千代田)は位置情報などのビッグデータを分析し、街の道路交通量やエリア内の回遊状況などを可視化するデータ分析プラットフォームの開発に着手した。2、3年後の実用化を目指す。2023年2月6日に発表した。
グルーヴノーツはAI(人工知能)や量子コンピューター、ビッグデータを活用したクラウドプラットフォーム事業などを展開している。GEOTRAは三井物産とKDDIのジョイントベンチャーで、人流データなどを提供する企業だ。
清水建設が建物・街区で収集したデータなどに加えて、GEOTRAが保有する人流データを、グルーヴノーツのデータ分析サービス「City as a Service」に読み込ませ、AIや量子コンピューターなどを活用して分析する。データ分析には、国・自治体のオープンデータや学識者による助言も取り入れる。清水建設が持つ街づくりのノウハウや人的ネットワークも活用する。
既に、清水建設などが推進している「豊洲スマートシティ」(東京・江東)で取得したデータを活用し、交通・防災・観光をテーマに分析を進めている。複数の自治体と共に、プラットフォームを活用した街づくりも展開する。