日本アクアは、硬質ウレタンフォームなど火気に弱い有機系断熱材に塗布して火災リスクを軽減する、防火コート剤を開発した。このコート剤を塗布した面は火花をはじくので、溶接や溶断作業時に発生する火花による火災を防止できる。
ビルの建設現場では、溶接や溶断の作業時に発生する火花が有機系断熱材に引火して、火災を引き起こす事故が後を絶たない。建設会社は工事中の火災防止のために、不燃材料が不要な箇所でもコストを掛けて不燃断熱材を使用するケースもあるという。
断熱材に塗布する防火コート剤は既に存在するが、塗り厚が3〜5mm必要で、施工中に剥がれ落ちることがある。そのため日本アクアは、取引先の建設会社の意見を取り入れながら、施工中に剥がれにくくて、材工価格を抑えられる防火コート剤を開発した。