大建工業は木造住宅でドラムやトランペットなど大きな音が出る楽器を演奏しても外部への音漏れを大幅に減らせる防音室「スーパープレミアム防音★★★★」を開発し、2023年1月16日に販売を開始した。110dBあるトランペットの演奏音を、50dBの小さな話し声程度にまで低減する防音性能がある。
「スーパープレミアム防音★★★★」は部屋自体を防音室としてつくるため、木造住宅を新築するときに設置する。床を乾式2重床とし、同社の防音建材と一般的な材料を組み合わせて壁や天井を2重に囲い、防音性能を確保している。なお、同社が行うのは、防音建材の組み合わせ方の提案とその供給である。
例えば、11畳の部屋に施工する場合、防音室の内法寸法は8畳程度になる。防音仕様にもよるが、工事費(税別)の目安は、同社の防音建材のみで約530万円。床仕上げ高さが240mm程度高くなり、天井懐は約840mm必要になるなど、施工するには階高も必要だ。また、防音室は重さが約8.5tあるため、地上1階にしか施工できず、かつ、べた基礎にする必要がある。