米ニューヨーク市在住の建築家ラファエル・ヴィニオリ氏が2023年3月2日に死去した。78歳だった。米国の現地報道によると、ニューヨーク市マンハッタンの病院で動脈瘤(りゅう)のため死亡したという。日本では東京国際フォーラム(東京・千代田、1996年竣工)を設計したことで知られている。
ヴィニオリ氏は1944年にウルグアイの首都モンテビデオで生まれた。アルゼンチンのブエノスアイレス大学で建築学を学んだ後、78年に米ハーバード大学で客員講師を務め、米国に移住。83年にニューヨークで設計事務所ラファエル・ヴィニオリ・アーキテクツを設立した。
40年以上に及ぶ設計活動の中で、住宅やオフィスのほか、ホテルやコンベンションセンター、美術館、病院、スポーツ施設、空港施設など、世界中で600以上の建物を設計した。