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 LIXILはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用したパノラマウィンドウ「SEAMLESS(シームレス)」を発売する。同社によると、フレームにCFRPを採用し、面一(つらいち)構造を実現したのは世界で初めて。2023年4月から受注を開始する。納期は4カ月程度。幅2000mm、高さ3000mmの窓が2枚の場合、本体価格は1700万円だ。

CFRPを採用したパノラマウィンドウ「SEAMLESS」のイメージ。LIXILのハイエンドブランド「NODEA」から発売する(出所:LIXIL)
CFRPを採用したパノラマウィンドウ「SEAMLESS」のイメージ。LIXILのハイエンドブランド「NODEA」から発売する(出所:LIXIL)
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窓を開けた状態のイメージ。窓を奥行き方向へ電動で移動させる「パラレル&スライド開閉機能」を備える(出所:LIXIL)
窓を開けた状態のイメージ。窓を奥行き方向へ電動で移動させる「パラレル&スライド開閉機能」を備える(出所:LIXIL)
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 フレーム部分にCFRPを採用。アルミ形材ではつくれなかった、極細で凹凸の無いフレームラインを実現した。窓を奥行き方向へ電動で移動させる「パラレル&スライド開閉機能」を備える。窓を開けるとフレームカバーが下部の溝を塞ぎ、室内外をシームレスにつなぐ。開閉の機構などは全てフレーム内に収納した。

 ガラスには、AGCのLow-E(低放射)トリプルガラス「サーモクライン」を用いた。軽量で強度や耐久性、断熱性が高いCFRPと高性能ガラスを組み合わせることで、熱貫流率(U値)を1.5W/m2・K以下に抑えた。