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 大成建設は、発注者に建物を引き渡す前に実施する照度検査を、自走ロボットと専用アプリの連携で自動化するシステム「T-iDigital Checker」を開発した。同社の試算では従来の手作業での検査に比べて、照度測定から帳票作成までの作業時間を約9割短縮できるという。2023年4月17日に発表した。

大成建設が開発した「T-iDigital Checker」は、自走ロボットと専用アプリの連携で照度測定を自動化するシステムだ(写真:大成建設)
大成建設が開発した「T-iDigital Checker」は、自走ロボットと専用アプリの連携で照度測定を自動化するシステムだ(写真:大成建設)
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 システムの使い方は、次の通りだ。作業者はまず、照明の位置が記載された天井伏せ図を専用アプリに取り込む。アプリ上で照度を測定する範囲を指定すると測定ルートが自動で算出され、ロボットが照度測定を開始する。

 ロボットは頂部のカメラで天井にある照明の位置を確認しながら、決められた高さの照度を測定していく。ロボットの前方と後方には高性能センサー「LiDAR(ライダー)」が付いており、測定ルート上に障害物があっても自動で認識して避けて通る。

専用アプリと連携して照度を自動測定する自走ロボット。大きさは幅41cm×奥行き50cm×高さ29cm。重さは約25kg。持ち手が付いているので、1人で運べる(写真:大成建設)
専用アプリと連携して照度を自動測定する自走ロボット。大きさは幅41cm×奥行き50cm×高さ29cm。重さは約25kg。持ち手が付いているので、1人で運べる(写真:大成建設)
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