栃木県那珂川町は、隈研吾氏が設計した「那珂川町馬頭広重美術館」の老朽化に伴う改修工事を計画している。およそ3億円を充てる予定だ。議会の承認などを経て、2025年4月の着工、25年度内の工事完了を目指す。
馬頭広重美術館は、東海道五十三次で有名な歌川広重の浮世絵版画などを展示する施設で、00年に約10億円をかけて建設された。設計は、隈研吾建築都市設計事務所、施工は大林組が担当した。構造は、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造だ。建物の屋根に並ぶ、地元産の八溝杉(やみぞすぎ)でつくったルーバーが特徴だ。
ルーバーが腐食、雨漏りも
老朽化の問題は、5年ほど前から顕在化していたという。屋根を覆うルーバーの一部が崩れ、館内で雨漏りが発生していた。那珂川町生涯学習課の川上浩課長補佐は「特にここ1~2年で、ルーバーの腐食が激しくなってきた」と言う。
さらに川上課長補佐は、老朽化について「美術品管理のための温度調節などにコストがかかってしまい、建物の外観の手入れに十分な費用を充てることができていなかった」と説明する。
また、美術館の設計を手掛けた隈研吾氏は、老朽化の原因を「木を守るための保護塗料が現在のものと比べて性能が低かった」としている。



















































