
ニュース解説:建築・住宅
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DMMが住宅模型の3Dプリントサービスを開始、3DCADデータ基に細部まで再現
DMM.comは、DMM.make 3Dプリント事業の一環で「3Dプリント住宅模型サービス」の提供を2022年8月16日に開始した。ユーザーが用意した3DCADデータを基に住宅模型を作製し、最短1週間で納品する。住宅の外観だけでなく、家具や家電などの細部まで設計通りに再現できる。
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隈研吾氏が設計、東日本大震災の伝承館「南三陸311メモリアル」が開業へ
宮城県南三陸町で、隈研吾氏が設計した「南三陸311メモリアル」が、2022年10月1日にオープンする。本施設は東日本大震災の伝承館で、町が整備する道の駅「さんさん南三陸」の一部に当たる。南三陸町中心街の拠点整備事業は、この伝承館の竣工を持って復興の集大成を迎える。
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梓設計の新社長に常務の有吉氏、14年ぶりに社長交代
梓設計(東京・大田)は2022年8月26日の定時株主総会と取締役会で、社長交代を決定した。常務取締役執行役員だった有吉匡氏が、同日付で代表取締役社長に昇格した。社長交代は08年以来、14年ぶりとなる。前社長の杉谷文彦氏は代表取締役会長に就いた。
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神宮外苑再開発の環境アセスで答申、審議会が異例の注文
東京都の環境影響評価審議会は2022年8月18日の総会で、三井不動産などが進める「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」の環境影響評価書案について、小池百合子東京都知事に答申した。答申後も審議会が事業者の取り組みを継続的にチェックすることを盛り込んだ、異例の内容だ。
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三菱電機が丸の内の風況を可視化、建設現場の高所作業への活用視野に
三菱電機と三菱地所は2022年8月1日~5日に、東京・丸の内などの風況(風速と風向)データを計測・可視化する実証実験を実施した。期間中にはゲリラ豪雨や夕立があり、豊富なデータを取得できた。
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戻りコン不正再利用で4棟が解体の憂き目に、川崎市は8棟を建基法違反と判断
小島建材店(川崎市)が出荷した生コンクリートが日本産業規格(JIS)に適合していなかった問題で、各特定行政庁が進めていた調査から被害状況が明らかになってきた。日経クロステックの取材によると、問題の生コンを基礎に打設した建物は東京都・神奈川県内で計34棟。そのうち計4棟が解体された。
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注文住宅の着工減が止まらない、資材高騰などで戸建て分譲が優位に
設計事務所や住宅会社の主戦場である戸建ての注文住宅に、逆風が吹き荒れている。国土交通省が2022年8月31日に発表した22年7月の新設住宅着工戸数で、持ち家(注文住宅)は前年同月比14.1%減の2万2406戸だった。前年同月実績を下回るのは、8カ月連続だ。
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世界最高182mの木造超高層を大林組が豪で受注、日本の最新プロジェクトと独自比較
大林組は2022年8月24日、豪Built(ビルト)との共同企業体で、木造ハイブリッド構造として世界一の高さになる182mの超高層ビルの施工を受注したと発表した。オーストラリアのシドニーで、26年の完成を予定する。この建物がどの程度大きいのか、国内で発表済みの主な木造プロジェクトと独自比較した。
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ロールスクリーンで太陽光発電、ビルの脱炭素へLIXILが実験
LIXILは2022年7月19日、太陽光発電をしながら窓部の日射遮蔽性や断熱性を高める「太陽光発電(PV)ロールスクリーンシステム」を開発し、自社のオフィスで実証実験を始めたと発表した。従来のロールスクリーンと同様に巻き取りが可能。屋内で後付けできるので、既存ビルの環境性能を手軽に向上できる。
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住戸内の給排水管交換を拒否する区分所有者とは念書を交わす
築33年を迎えた分譲マンション「インペリアル東久留米」の取り組み<後編>
分譲マンションの管理組合が大規模修繕工事で給排水管を交換すると決議しても、全ての給排水管を交換するのは容易ではない。築33年を迎えたインペリアル東久留米(東京都東久留米市)の管理組合は、できるだけ多くの区分所有者が住戸内での給排水管工事に応じるための対策を打つ。
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マンションの大規模修繕で給排水管交換トラブルを防ぐ、規約改定の秘訣
築33年を迎えた分譲マンション「インペリアル東久留米」の取り組み<前編>
築33年を迎えた分譲マンションのインペリアル東久留米(東京都東久留米市)の管理組合は、給排水管の共用部分と専有部分をまとめて交換する大規模修繕工事を、2022年5月から実施中だ。合理的だが難易度の高い工事だ。
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地方ゼネコンが建設DXを主導、100億円規模のファンド運営目指す
スタートアップ企業との協業によって人手不足などの課題解決や生産性向上を目指す動きが、地方の有力ゼネコンにも広がりつつある。加和太建設は2022年7月20日、地方ゼネコンとスタートアップをマッチングするオンラインコミュニティー「ON-SITE X」を立ち上げた。
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大分のアートプラザやレーモンド設計の邸宅、登録有形文化財に登録へ
文化審議会(会長:佐藤信・東京大学名誉教授)は、2022年7月22日に開催された文化財分科会の審議・議決を経て、「旧大分県立大分図書館」(大分市、1966年)や「旧赤星鉄馬邸」(東京都武蔵野市、1934年)などを含む136件の建造物を登録有形文化財(建造物)に登録するよう、末松信介文部科学相(当時…
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東京都の太陽光義務化、30代以下で賛成意見が圧倒
東京都環境審議会は2022年8月8日の会合で、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環境確保条例)」の改正について答申した。答申案に対する意見公募(パブリックコメント)では、太陽光発電設備の設置義務化に賛成する意見が過半を占めた。
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2024年度に「空飛ぶクルマ」の有人飛行、三菱地所らが実証実験
2023年、東京都内の公共空間で初めて、空飛ぶクルマの有人飛行テストが行われる――。都が公募した「都内における空飛ぶクルマを活用したサービスの社会実装を目指すプロジェクト」に、三菱地所と日本航空、兼松のグループが提案。採択されたことを三菱地所などが22年8月4日に発表した。
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歩道陥没の次は鋼板落下、竹中工務店の超高層ビル建設現場で相次ぐ重大事故
2022年8月8日午前9時ごろ、名古屋市中区栄の超高層ビル建設現場から鋼板が落下し、歩行者が軽傷を負った。地上約140mから落下した重さ約5kgの鋼板が、歩道の路面で跳ねた後に歩行者の右足に当たった。同現場では7月26日に、隣接する歩道の陥没事故が起こったばかりだ。
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福岡市の再開発プロジェクト、「博多コネクティッド」第1号ビル竣工
2022年8月5日、NTT都市開発および大成建設は福岡市の博多駅筑紫口エリアで開発したオフィスビル「博多イーストテラス」が竣工したことを発表し、現地で竣工式を開いた。福岡市が官民連携で推進する再開発促進事業「博多コネクティッド」の規制緩和を受けて完成した初めての物件となる。
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生コンに粉を混ぜるだけで3時間の時短に、清水建設が新工法を構造床に初適用
清水建設は、粉末状の混和材を生コン車に投入してコンクリートの凝結を促進するACF工法を、建築構造部材の施工に初適用した。開発したのは清水建設とデンカ。コンクリートの打設から仕上げに着手するまでの時間を3時間ほど短縮できた。
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超高層ビル建設現場の前で歩道が陥没、山留め壁から出水で緊急閉鎖後に
2022年7月26日午後5時ごろ、名古屋市中区栄4丁目で建設中の超高層ビルの現場付近で歩道が陥没する事故があった。陥没した範囲は東西方向に約4.3m、南北方向に約8.6mで、深さは約3.6mに達していた。負傷者などはいなかった。
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自衛隊施設の4割が旧耐震、予算不足で隊員が補修作業
宿舎を除く自衛隊施設2万3254棟のうち、4割を超える9875棟が旧耐震基準の建物だと分かった。2020年度末時点の国有財産データを基に防衛省が整理した。同省は阪神大震災を契機として、1995年度に耐震化対策事業に着手した。予算が付いた施設から順次、耐震改修を進めてはいるが、進捗は芳しくない。