
ニュース解説:建築・住宅
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PFI法改正案を国会に提出、「変更制度」創設で改修や増設を容易に
政府は「新しい資本主義」の実現に向け、PFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)の一部を改正する。PPP(官民連携)・PFI(民間資金を活用した社会資本整備)の推進策を強化し、コンセッション(公共施設等運営権)事業では民間事業者が施設の改修や増設を実施しやすいようにする…
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建設ロボットの遠隔操作で人手不足に挑む、NTT西日本と建ロボテック
NTT西日本と建ロボテック(香川県三木町)は、建設ロボットの遠隔操作と、操作を支援する環境づくりを目的とした共同実験を開始すると発表した。建設業界における人手不足の解決を図る。ロボットに必要な機能を実装し、ネットワーク環境の構築などに取り組む。期間は22年9月26日から23年3月31日までを予定。
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3次元点群データ上でチャットできるツール、DataLabsが提供開始
DataLabs(東京・中央)は、3次元点群データ上でチャット感覚のコミュニケーションができるツール「LinkedViewer」の提供を、2022年9月28日に開始した。基本料金は直販で1アカウント当たり月額4万3780円(税込み)。1アカウントで10人まで無料で共有できる。
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ヤマハ発動機がカプセルホテル用ユニットを開発、快眠誘う遮音ハッチ
ヤマハ発動機とカプセルホテルを運営するナインアワーズは2022年9月21日、新型FRP(繊維強化プラスチック)製カプセル「9h sleep dock」を共同開発したと発表した。カプセルの出入り口に採用した遮音ハッチにより、従来のカプセルより防音性能が向上した。
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帝劇ビルと国際ビルが2025年に閉館、一体的に建て替えへ
三菱地所と東宝、出光美術館は3社共同で、帝国劇場や出光美術館の入る「帝劇ビル」と、隣接する複合ビル「国際ビル」を一体的に建て替えることを2022年9月27日に発表した。25年をめどに両ビルとも閉館し、帝国劇場・出光美術館は建て替え後の建物内で再開する予定だ。
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決算ランキング:詳細データ
日経アーキテクチュアが調査した建築関連企業決算の「詳細データ」です。
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トトロにラピュタにアリエッティ!開園目前のジブリパークを大公開
ジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」(愛知県長久手市)の1期工事が完了し、2022年11月1日に開園する。開園に先立って愛知県は10月12日にメディア向け内覧会を開催した。
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AR技術で建築模型をアップデート、ベナの新事業
ベナ(東京・板橋)は2022年9月12日、同社の主力事業である建築模型製作とAR(拡張現実)コンテンツを組み合わせた新事業を開始したと発表した。物理的な模型が持つインパクトとARによる自在な表現を組み合わせることで、多様化する顧客ニーズに対応する。
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清水建設がCLTで国内最大級の18mスパンを実現、プロジェクト監修は隈研吾氏
清水建設は、岡山大学津島キャンパスで建設中の「岡山大学共育共創コモンズ」において、CLT大梁の架設作業の様子を公開した。CLTパネル工法では国内最大級となる18mスパンの大空間を特徴としている。竣工は22年12月の予定だ。
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ユーザー増へ「意外すぎる相手」と連携、竹中工務店の現場監督アプリ(後編)
竹中工務店が開発し、子会社の朝日興産(大阪市)を通じて2019年6月に提供を開始した「位置プラス」シリーズは、安価なIoT(モノのインターネット)技術で位置情報を取得する「位置認識プラットフォーム」と、取得した情報を活用して現場監督の仕事を効率化する4つの「業務アプリ」から成る。2022年9月中旬…
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丹波篠山市のホテル開発許可差し止め訴訟、原告適格は認定するも訴えは却下
兵庫県丹波篠山市の篠山城下町地区におけるホテル開発を巡り、反対派の周辺住民が市に開発許可の差し止めを求めた行政訴訟で、神戸地方裁判所は原告の訴えを2022年8月23日に却下。原告は控訴した。
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交流を生む空間を可視化するソフト、東京大学とセックが開発
東京大学生産技術研究所の本間裕大准教授と、リアルタイム技術に強みを持つセックは2022年9月14日、人々の交流が生まれやすい場所を可視化する空間設計ソフトウエア「Convex Space Visualizer」をGitHubで無償公開した。
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コマツ系のアースブレーン、デジタルツインとAIで施工計画を1日で立案
EARTHBRAIN(東京・港)は、デジタルツインと人工知能(AI)を活用して最適な施工計画や施工管理を短時間で実現するサービス「Smart Construction Simulation」の提供を2022年9月1日に開始した。数週間から数カ月を要する施工計画の作成を1日でこなせる。
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ライバルゼネコン続々導入でうれしい悲鳴、竹中工務店の現場監督アプリ(前編)
「ここまでゼネコンから契約を取れるとは思っていなかった」。竹中工務店技術本部知的財産部活用展開グループの吉田真悟シニアチーフエキスパートは、うれしい悲鳴を上げる。同社が2019年6月に提供を開始した現場監督向けのクラウドサービス「位置プラス」シリーズは、22年9月中旬時点でスーパーゼネコンを含む2…
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事業領域の拡大を図る日建設計、今度は林千晶氏らと合弁会社「Q0」設立
日建設計が他社との協業を立て続けに発表している。2022年9月には、ハチハチ(東京・渋谷)とロフトワーク(東京・渋谷)と共に、合弁会社「Q0(キューゼロ)」を設立した。地方の地元企業などと協力しながら、地方と都市の新たな関係性をつくる。
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AI×IoTで伝統木造を火災から守る、清水建設が新システムを旧渋沢邸に初適用
清水建設は、カメラ画像から火災を検知するAI(人工知能)と、IoT(モノのインターネット)による消火装置の制御技術を組み合わせた新たな防災システム「慈雨(じう)」を開発したと発表した。火災の早期発見と、出火部位に的を絞った放水による早期消火で、文化的価値の高い伝統木造建築物の防災対策を強化する。
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超高層ビルの上・下層階が揺れを打ち消し合う、清水建設の制振革命
超高層ビルの制振構造に革命をもたらす新システムが登場した。清水建設は2022年9月22日、制振装置の台数を大幅に削減しながら、地震時の揺れを半分以下に抑えるシステム「BILMUS(ビルマス)」を、25年に竣工予定の超高層ビル「芝浦プロジェクト」S棟に初導入すると発表した。
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謎の横揺れは三菱重工製制振装置の誤作動、三井不動産系ホテルで一時避難
2022年9月18日の午後11時ごろ、仙台市青葉区に立つ高さ約81mの「仙台本町三井ビルディング」で、建物全体が突然横揺れを繰り返す現象が発生した。当時、地震や強風は発生していなかった。屋上に設置された三菱重工業製の制振装置の誤作動が原因とみられている。
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ロープの振れ幅を監視して地震による休止時間を短縮、フジテックのエレベーター
エレベーター大手のフジテックは2022年8月18日、レーザースキャナーでエレベーターロープの振れ幅を監視して停止の判断を正確に下し、地震時の運行休止時間を短縮する感知システムを開発したと発表した。対象は高さ120m以上の高層建築物。22年4月に東京都内の超高層マンションに納入し、運用を始めている。
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樹脂とアルミ樹脂複合のいいとこ取りを狙う、YKKAPが新しい大開口窓を開発
YKKAPは2022年10月3日、大開口かつ高断熱の窓を発売する。障子は樹脂で、枠はアルミ樹脂複合という、これまでにない組み合わせだ。最大サイズは幅約3.5m、高さ約2.4mを確保できる。同社はこのサッシを「ハイブリッドスライディング」と名付けた。