
ニュース解説:建築・住宅
目次
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「糸島の環境住宅」、九州大学BeCATとJR九州住宅が連携
九大BeCATの挑戦(後編)
九州大学の建築研究教育センター「BeCAT(ビーキャット)」による、初の社会実装プロジェクト「糸島の環境住宅」。「九州の気候を活かしたZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」をテーマとする。センター長の重松象平氏をはじめとする教員の指導のもと、大学院生が設計した住宅を、JR九州住宅(福岡市)が建設した…
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徹底した防音対策、東京ミッドタウン八重洲にある学校の工夫とは?
都心部の小学校では、その周囲を高い建物が取り囲むケースが少なくない。そのため騒音対策や防犯対策などの取り組みが重要となる。JR東京駅前に立つ大規模複合施設、「東京ミッドタウン八重洲」にビルトインした中央区立城東小学校では、数々の工夫が盛り込まれていた。
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AIで制振装置の配置や仕様を最適化、大成建設が開発
大成建設は2022年9月27日、AIを用いて制振装置の一種であるTMDの仕様や配置を最適化するシステム「T-Optimus TMD」を開発したと発表した。このシステムを用いて設計することで、TMDの設置台数を減らし、オフィスなどの床振動を効率的に低減できる。
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九州大学BeCAT、建築と環境に関する知見の社会実装を目指す
九大BeCATの試み(前編)
九州大学の建築研究教育センター「BeCAT(ビーキャット)」が、初の社会実装プロジェクトを完成させた。教員の指導のもとに大学院生が設計し、JR九州住宅(福岡市)が実際に建設、販売する環境住宅だ。2022年10月1日に開催された完成見学会での報告に基づき、「BeCAT」が目指すものと、第1号プロジェ…
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庇の設置や断熱改修をやりやすく、国交省が政省令の改正案
国土交通省は建築物省エネ法や建築基準法などを改正する法律の一部施行に向け、関係する政省令の改正案を公表した。11月ごろに公布し、2023年4月1日に施行する予定だ。改正案への意見を22年10月29日まで公募している。
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復興の象徴「女川温泉ゆぽっぽ」で相次いだガラス破損、原因は鋼管柱と天井材の衝突
東日本大震災からの復興の象徴として知られる、宮城県女川町の温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」。2021年の2月と5月に発生した地震で窓ガラスの破損が相次ぎ、原因究明などのため長期休館していたが、22年8月21日に約1年3カ月ぶりの営業再開となった。町の調査で原因が判明。再発防止に向けて改修を進めていた。
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PFI法改正案を国会に提出、「変更制度」創設で改修や増設を容易に
政府は「新しい資本主義」の実現に向け、PFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)の一部を改正する。PPP(官民連携)・PFI(民間資金を活用した社会資本整備)の推進策を強化し、コンセッション(公共施設等運営権)事業では民間事業者が施設の改修や増設を実施しやすいようにする…
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建設ロボットの遠隔操作で人手不足に挑む、NTT西日本と建ロボテック
NTT西日本と建ロボテック(香川県三木町)は、建設ロボットの遠隔操作と、操作を支援する環境づくりを目的とした共同実験を開始すると発表した。建設業界における人手不足の解決を図る。ロボットに必要な機能を実装し、ネットワーク環境の構築などに取り組む。期間は22年9月26日から23年3月31日までを予定。
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3次元点群データ上でチャットできるツール、DataLabsが提供開始
DataLabs(東京・中央)は、3次元点群データ上でチャット感覚のコミュニケーションができるツール「LinkedViewer」の提供を、2022年9月28日に開始した。基本料金は直販で1アカウント当たり月額4万3780円(税込み)。1アカウントで10人まで無料で共有できる。
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ヤマハ発動機がカプセルホテル用ユニットを開発、快眠誘う遮音ハッチ
ヤマハ発動機とカプセルホテルを運営するナインアワーズは2022年9月21日、新型FRP(繊維強化プラスチック)製カプセル「9h sleep dock」を共同開発したと発表した。カプセルの出入り口に採用した遮音ハッチにより、従来のカプセルより防音性能が向上した。
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帝劇ビルと国際ビルが2025年に閉館、一体的に建て替えへ
三菱地所と東宝、出光美術館は3社共同で、帝国劇場や出光美術館の入る「帝劇ビル」と、隣接する複合ビル「国際ビル」を一体的に建て替えることを2022年9月27日に発表した。25年をめどに両ビルとも閉館し、帝国劇場・出光美術館は建て替え後の建物内で再開する予定だ。
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決算ランキング:詳細データ
日経アーキテクチュアが調査した建築関連企業決算の「詳細データ」です。
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トトロにラピュタにアリエッティ!開園目前のジブリパークを大公開
ジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」(愛知県長久手市)の1期工事が完了し、2022年11月1日に開園する。開園に先立って愛知県は10月12日にメディア向け内覧会を開催した。
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AR技術で建築模型をアップデート、ベナの新事業
ベナ(東京・板橋)は2022年9月12日、同社の主力事業である建築模型製作とAR(拡張現実)コンテンツを組み合わせた新事業を開始したと発表した。物理的な模型が持つインパクトとARによる自在な表現を組み合わせることで、多様化する顧客ニーズに対応する。
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清水建設がCLTで国内最大級の18mスパンを実現、プロジェクト監修は隈研吾氏
清水建設は、岡山大学津島キャンパスで建設中の「岡山大学共育共創コモンズ」において、CLT大梁の架設作業の様子を公開した。CLTパネル工法では国内最大級となる18mスパンの大空間を特徴としている。竣工は22年12月の予定だ。
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ユーザー増へ「意外すぎる相手」と連携、竹中工務店の現場監督アプリ(後編)
竹中工務店が開発し、子会社の朝日興産(大阪市)を通じて2019年6月に提供を開始した「位置プラス」シリーズは、安価なIoT(モノのインターネット)技術で位置情報を取得する「位置認識プラットフォーム」と、取得した情報を活用して現場監督の仕事を効率化する4つの「業務アプリ」から成る。2022年9月中旬…
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丹波篠山市のホテル開発許可差し止め訴訟、原告適格は認定するも訴えは却下
兵庫県丹波篠山市の篠山城下町地区におけるホテル開発を巡り、反対派の周辺住民が市に開発許可の差し止めを求めた行政訴訟で、神戸地方裁判所は原告の訴えを2022年8月23日に却下。原告は控訴した。
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交流を生む空間を可視化するソフト、東京大学とセックが開発
東京大学生産技術研究所の本間裕大准教授と、リアルタイム技術に強みを持つセックは2022年9月14日、人々の交流が生まれやすい場所を可視化する空間設計ソフトウエア「Convex Space Visualizer」をGitHubで無償公開した。
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コマツ系のアースブレーン、デジタルツインとAIで施工計画を1日で立案
EARTHBRAIN(東京・港)は、デジタルツインと人工知能(AI)を活用して最適な施工計画や施工管理を短時間で実現するサービス「Smart Construction Simulation」の提供を2022年9月1日に開始した。数週間から数カ月を要する施工計画の作成を1日でこなせる。
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ライバルゼネコン続々導入でうれしい悲鳴、竹中工務店の現場監督アプリ(前編)
「ここまでゼネコンから契約を取れるとは思っていなかった」。竹中工務店技術本部知的財産部活用展開グループの吉田真悟シニアチーフエキスパートは、うれしい悲鳴を上げる。同社が2019年6月に提供を開始した現場監督向けのクラウドサービス「位置プラス」シリーズは、22年9月中旬時点でスーパーゼネコンを含む2…